規律とトレンドフォロー売買法 上げ相場でも下げ相場でも利益を出す方法
マイケル・W・コベル,
長尾慎太郎,
山口雅裕
パンローリング
A5判 606頁 2010年9月発売
本体 2,800円 税込 3,080円
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劣化しない最強戦略!
大相場や大暴落では必ず大勝する!
価格こそがすべて!
だれもが損をしているときに莫大な利益を出す戦略!
トレンドフォローは30年以上にわたって上げ相場でも下げ相場でも並外れた利益を
出してきたトレーディング戦略だ。2008年に株式市場が崩壊すると、バイ・アンド・
ホールドで身動きがとれなくなった投資家たちは大金を失った。しかし、トレンドフ
ォロワーたちは2008年10月の1カ月だけで巨額の収益を上げ、最大40%という途方も
ない利益を出した! 証拠は本書のなかにある――自分の目で確認できる最新データ
に加えて、時代を超えたこの戦略をあなたの運用資産で使うためのあらゆる情報を提
供している。
トレンドフォローに精通したマイケル・コベルはこの全面改訂版で、何十年もこの
戦略を使っているトレーダーやファンドマネジャーだけでなく、新しいトレーダーも
紹介している。例えばデビッド・ハーディングはロンドンを本拠地にトレンドフォ
ローの手法で100億ドル以上を運用している。人物紹介のあとはトレンドフォローをあ
なた自身が使うための考え方やテクニックをすべて手ほどきする。一度にひとつずつ
単純なチャートを使いながら、どの市場でも一貫して利益を得られるように価格の動
きを理解する方法が学べる。
今日では、これまでにも増してトレンドフォローの手法を必要とする。本書を読ん
で自分のために役立てていただきたい!
- 本物の証拠、本物のデータ、本物の結果 10年以上の詳細な運用成績のグラフは改訂して、2008年秋の株価暴落のものも含めた
- 必要なすべての情報をひとつの数字で 上げ相場でも下げ相場でも、なぜ価格はトレードに必要なすべてを現在も将来も変わらず伝えてくれるのか
- チャンスでの到達目標を正確に 何を、いつ、どれくらいの量でトレードすべきか
- 今日の代表的トレンドフォロワーとの出会い デビッド・ハーディングからジョン・W・ヘンリー、エド・スィコータまでの並外れたトレーダーを紹介
著者紹介
マイケル・W・コベル(Michael W. Covel)
1997年以来、マイケル・W・コベルは個人トレーダーやヘッジファンドや銀行に対してトレンドフォローのコンサルティングを行っている。彼は TurtleTrader.com の生みの親として有名だ。そこでは、トレーディングは生まれつきの才能が必要かそれとも教育できるものかに関して、ウォール街で行われた最も有名な実験のひとつを紹介している。コベルの著作はあらゆるところに転載・掲載され、世界の主要な金融関連メディアの多くで引用され、彼自身もインタビューを受けている。彼はラジオの全米トーク番組にゲストとしてたびたび登場し、お金に関する判断やトレーディングやトレンドフォローについてリスナーに助言をしている。さらに、東京、マカオ、香港、パリ、ウィーン、そして米国の聴衆を前に講演を行っている。2007年から2008年にかけての市場の危機に関して、彼は最近『ブローク――ニューアメリカンドリーム』というドキュメンタリーを監督した。コベルはジョージ・メイソン大学で学士号、フロリダ州立大学の経営学部で修士号を修得している。現在はサンディエゴ在住。
本書への賛辞
「この本はトレンドフォロー版 『マーケットの魔術師』 だ」――バン・K・タープ博士(『新版 魔術師たちの心理学』の著者)
「マイケル・コベルの本は必読書だ」――エド・スィコータ(『マーケットの魔術師』に登場した伝説的トレンドフォロワー)
「昔から、安く買って高く売れと言われている。しかし、あなたの好きな銘柄が――株であれ債券であれ商品先物であれ――今、最高値か最安値だったらどうする? この世界で実際に利益を出している人々からまったく別の展望を得るために、なかをのぞいてみよう。コベルはトレンドフォローがどのように機能するのか、どうやって使うのか、だれが使えるのかについて、ちょうど良い時機に楽しめる本を書いている。万人向きではないが、あなたには向いているかもしれない」――チャールズ・フォルクナー(『新マーケットの魔術師』に登場したNLP開発者兼トレーディングコーチ)
「コベルはトレードの真の秘密を明らかにする――秘密なんてないということを。彼の主張にはこの業界中の専門家の知恵がたくさん入っている」――ジョン・F・エーラーズ(『ロケット工学投資法』の著者兼MESAソフトウエア社長)
「マイケル・コベルは優れた仕事をした。検証済みの優れたヘッジファンド戦略で、読者の使える知られざる好機を教えている。この本は賢い投資家にとって貴重だ」――クリスチャン・バハ(スーパーファンドのオーナー)
日本語版への序文
なぜ「トレンドに乗る」ことが良い考えなのでしょう? 第一に、トレンドフォロワーたちはこの40年にわたって文字どおり何十億ドルも儲けています。それはこれまでに考えられた取引戦略で、最も利益を上げられるもののひとつです。第二に、人間性は変わりません。、市場のバブルは生まれては消えるものです。近いうちにまた必ず新しいバブルが生まれます。問題はこういうことです。政府が毎回、金利をゼロまで引き下げてお金を印刷すれば、市場は暴落から救われるのか? それはいつでもうまくいく解決法だろうか? 私は疑わしいと思っています。2000年のナスダックは5000でした。今はざっと2000ぐらいです。9年前より3000ポイント安い水準です。1989年の日経平均は3万9000円でした。今はざっと1万円です。日本人はバイ・アンド・ホールドがうまくいかないと分かっているでしょう! (全文を読む)
監修者まえがき
本書はトレンドフォロワーの熱烈的なファンであるマイケル・コベルが著した“Trend Following(Updated Edition) : Learn to Make Millions in Up or Down Markets”の邦訳である。コベルのトレンドフォローに対する入れ込みようは大変なもので、それが本書によく現れている。著者はプロの運用者ではないが、トレンドフォロー手法の良し悪しやそれを取り巻く環境などに関する彼の記述は実に的確であって、本書は一般投資家にとって、最も分かりやすい解説書となっている... (全文を読む)
目次
日本語版への序文
監修者まえがき
序文
まえがき
感謝の言葉
著者について
パート1
第1章 トレンドフォロー
市場
勝つか負けるか
投資家かトレーダーか
ファンダメンタルかテクニカルか
裁量的か機械的か
明らかなこと
変化
運用法――価格
トレンドについていく
損失
結論
第2章 偉大なトレンドフォロワーたち
デビッド・ハーディング
ビル・ダン
ジョン・W・ヘンリー
エド・スィコータ
キース・キャンベル
ジェリー・パーカー
セイラム・アブラハム
リチャード・デニス
リチャード・ドンチャン
ジェシー・リバモアとディクソン・ワッツ
パート2
第3章 運用成績
絶対リターン
ボラティリティの恐怖――リスクと混同
ドローダウン
相関関係
市場のゼロサム的性質
ジョージ・ソロスとゼロサム
第4章 大事件、暴落、パニック
大事件1――2008年株式市場のバブルとその崩壊
日次データで収益率を比べる
大事件2――2000年〜2002年の株式市場のバブル
大事件3――LTCMの破たん
大事件4――アジア通貨危機
大事件5――ベアリングス銀行の破たん
大事件6――メタルゲゼルシャフト社の巨額損失
最終的な考え
いつも「新しい」今度の嵐
第5章 野球――バッターボックスの外で考える
ホームラン
マネーボールとビリー・ビーン
ジョン・W・ヘンリー、試合に参加する
レッドソックス 2003年〜2007年
パート3
第6章 人の行動
プロスペクト理論
こころの知能指数――ダニエル・ゴールマン
チャールズ・フォルクナー
エド・スィコータのトレーディング・トライブ
ものをいうのは学歴ではなく好奇心
勝ち続けようという態度
第7章 意思決定
オッカムのかみそり
素早く無駄のない意思決定
革新者のジレンマ
過程か結果か
第8章 トレーディングの科学
批判的思考法
カオス理論――線形か非線形か
複利運用 |
第9章 聖杯
バイ・アンド・ホールド戦略
ウォーレン・バフェット
負け組は負け組をナンピンする
暴落とパニック
当てにならない分析
最終的な考え
パート4
第10章 トレーディングシステム
リスク、リターンと不確実性
トレーディングシステムを作るための5つの質問
あなたのトレーディングシステム
よくある質問
第11章 ゲーム
受け入れるには時間がいる
他人のせいにする
ゲームを理解する
レバレッジを下げればリターンも下がる
幸運は勇気ある人に味方する
終わりに
著書が認められて
非効率的な市場
トレンドフォローの批判者たち
ギーテシュ・バードワの批判
最終的な考え
チャールズ・フォークナーによる初版への序文
付録
この付録について
付録A 株のトレンドフォロー
トレンドフォローは株でもうまくいくか
空売り
税効率
資本主義における分布――個別普通株のリターンの真実、1983年〜2006年
チャート
付録B 運用成績ガイド
トレンドフォローの過去の運用成績データ
アブラハム・トレーディング・カンパニー
キャンベル・アンド・カンパニー――金融・貴金属およびエネルギー――大型
チェサピーク・キャピタル・コーポレーション――分散型
クラーク・キャピタル・マネジメント――ミレニアムコース
ドルーリー・キャピタル――分散型トレンドフォロー
ダン・キャピタル・マネジメント――世界金融資産
エックハート・トレーディング・カンパニー――スタンダードコース
ジョン・W・ヘンリー・アンド・カンパニー――金融・貴金属
ミルバーン・リッジフィールド・コーポレーション――分散型
ラバール・マーケット・リサーチ――分散型
サンライズ・キャピタル・パートナーズ――拡大分散型
スーパーファンド
トランストレンドB.V.――分散型トレンド――高リスク(米ドル)
ウイントン・キャピタル・マネジメント――分散型ウイントン先物ファンド
リスクに関する留意事項
付録C 短期トレード
付録D 成功したトレーダーの性格的な特徴
付録E トレンドフォローのモデル
付録F トレーディングシステムの一例――メカニカの場合
システムの参考情報
システムの詳細
カナダドルのトレード
システムの運用成績
要約
付録G トレーディングシステム構築に欠かせない質問
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注釈
参考文献
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読者のご意見
著者は、タートルズ関係の本を出している、マイケル・W・コペル。
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