株式売買スクール 実践編 成長株早期発掘法
ギル・モラレス,
クリス・キャッチャー博士,
長岡半太郎,
井田京子
パンローリング
A5判 480頁 2023年9月発売
本体 7,800円 税込 8,580円
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副題: 主導株の上昇を一歩前でキャッチする
読者の声
オニール超えの「オニール流テクニカル分析」
OWL(オニール・ワイコフ・リバモア)たちの戦略を基にした進化系!
仕掛けと利食いのポイントがはっきり分かる本
ベストセラーの『株式売買スクール』(パンローリング)で、ギル・モラレスとクリス・キャッチャー博士は、伝説のトレーダーであるウィリアム・オニールの下で働いた経験や、彼ら独自の株式トレードシステムを使って大金を稼いだことを紹介した。その続編となる本書は、実績のある分析テクニックとトレード戦略を紹介しているが、これらは伝説のオニールのモデルやCANSLIMの飛躍的な進化系であり、オニールの戦略をよりテクニカルにしたものと言えるだろう。
2000年代半ばの横ばい市場にイラ立ち、オニールモデルに内在する多くの制約に悩んでいたモラレスとキャッチャーは、オニール戦略で行ったトレードの結果をさらに改善するために、数年をかけて何百枚ものチャートや何千ものトレードを分析した。そして手に入れたのが、ブレイクアウトをベースの段階で早期に見つけ、それに乗ってより多くの利益を確保するための一連の強力なテクニックだった。
本書はこの実績あるテクニックとそれを支える理論を明解かつ詳細に紹介し、どんな市場環境でも最大のリターンを上げるため、この手法を手早く習得し、カスタマイズしたホームトレードシステムに組み込むためのガイドブック兼ワークブックになっている。
本書の内容とは、
- ウィリアム・オニールが開発し、ウィリアム・オニール・アンド・カンパニーが使っている強力なトレードテクニックを紹介
- ポケットピボット、継続的なポケットピボット、上に窓を空けた買いポイント、7週間ルールで売る方法などが初心者でも実行できるように段階的な説明
- オニールの空売りテクニックに関する実践的な洞察と、空売りを効果的に行うための実践的助言と指針
- 勝ちトレードや負けトレードの何百もの実例を用いた買いや増し玉や手仕舞いの詳細なセットアップの解説
- 本書で紹介したテクニックを単独、または組み合わせて、あらゆる状況下で試すことができる多くの練習問題
- 著者たちがさまざまな主導株の動きを予想するために実際に使った多くのチャート
本書には、テクニカル分析に関する貴重な情報、強力な株価分析のツール、多くの実例や練習問題が詰め込まれており、強気相場でも弱気相場でも横ばいでも、投資家が望む記録的な特大リターンを上げていくための秘訣が満載されている。
著者紹介
ギル・モラレス(Gil Morales)
モカ・インベスターズLLCの常務取締役兼チーフポートフォリオマネジャー、投資サイトのVirtueOfSelfishInvesting(https://www.virtueofselfishinvesting.com/)の共同執筆者兼発行者、Gilmo Report(https://gilmoreport.com/)の執筆者兼発行者。ウィリアム・オニール・アンド・カンパニーの元シニアポートフォリオマネジャーで、在職中は同社のバイスプレジデント兼インスティチューショナル・サービス・グループの実質的な責任者として、600社以上の世界で最も成功している機関投資家(投資信託、年金基金、ヘッジファンド、信託会社、銀行を含む)に助言していた。2004年に、ウィリアム・オニール・アンド・カンパニーのチーフマーケットストラテジストに就任し、ウィリアム・オニールと『オニールの空売り練習帖』(パンローリング)を共同執筆した。1998〜2005年には、個人口座で1万0904%のリターン(ロスステイン・キャスによる監査済み)を達成した。その他にキャッチャーとの共著『株式売買スクール』(パンローリング)がある。
クリス・キャッチャー博士(Chris Kacher)
投資サイトのVirtueOfSelfishInvesting(https://www.virtueofselfishinvesting.com/)の共同執筆者兼発行者。1995年に草分け的なインターネットを使った投資顧問会社を設立し、投資の仕事を始めた。1996年にウィリアム・オニール・アンド・カンパニーにリサーチ担当として入社し、1997年にはシニアリサーチアナリスト兼社内シニアポートフォリオマネジャーに昇格した。1996〜2002年に個人口座で1万8000%以上のリターン(KPMGによる監査済み)を達成した。カリフォルニア大学バークレー校で、化学の学士号と原子核物理学の博士号を修得。同校ではノーベル賞を受賞したグレン・シーボーグの下で学び、原子番号110の元素の発見に携わった。また、所属グループが原子番号106の元素を確認し、シーボーギウムと名付けた。モラレスとの共著『株式売買スクール』(パンローリング)がある。
■本書への賛辞
「モラレスとキャッチャーは、昔から知られているが将来性のない戦略(バイ・アンド・ホープ)に変わる方法があるということを示している。本書の洞察を吸収し、違う考え方ができるようになって……利益を上げてほしい」――マイケル・コベル(『トレンドフォロー大全』『規律とトレンドフォロー売買法』[パンローリング]の著者兼トレンド・フォローイング社長)
■編集部より
「オニールのCANSLIMと呼ばれる銘柄スクリーニング法にはすごく興味があるけれど、あのファンダメンタルズデータの収集はなんだかなぁ〜」と思われているテクニカル傾向の強いトレーダーの読者におススメ!
本書を熟読後、チャート読解力を身に付ければ、オニールの弟子たちが開発した「オニール流テクニカル分析」に迫れること請け合いです。
ウィザードブックのレベルとしても、そこまで難しいものではありません。
「CANSLIM」から「ファンダメンタルズデータ」を除いたものが本書です!
本書=CANSLIM-ファンダメンタルズデータ!!!!!
■立ち読みコーナー(本テキストは再校時のものです)
目次
監修者まえがき
謝辞
はじめに
弟子のブートキャンプ
ポケットピボットの買いポイント
上に窓を空けた買いポイント
移動平均線を下にブレイクする
7週間ルール
本書を読み始めるにあたって
第1章 OWLの精神――これは自分に合う手法なのか
小テスト
チャートの練習問題
ベースを探す
最も抵抗の少ないエリア
小テストの答え
チャートの練習問題の答え
ベースを探す
最も抵抗の少ないエリア
まとめ
第2章 心理戦と心の迷路
不確実性を受け入れる
フォロースルー日の心理状態
ロッキード・マーティン――不確実性のなかで導き出したチャンス
銀――2011年の不確実で不透明ななかでの明確なトレンド
企業の決算発表に関する不確実性
勝つためには負けも必要
ヒューリスティクスとしてのラベルのアキレス腱
価格バイアス
頼りたい専門家ではなく、学びたい専門家を探す
つもり売買と実際のトレード
認識して準備する
まとめ――汝自身を知れ
第3章 2011年――新ミレニアムに入ってからの事後分析
2011年のトレードブロッターを見直す
スプレッドシート分析とチャートへの書き込み
三球空振り三振
思いがけないチャンスは銀だった
2011年のそのほかの失敗トレード
2011年の教訓のまとめ
第4章 「チャートを見る目」を向上させる
「チャートを見る目」とは何か
x軸とy軸の縮尺と視覚的効果
線形チャートと対数チャート
バーチャートかローソク足チャートか
移動平均線ストレス症候群
指標は役に立つのか、役に立たないのか
日中のチャートは役に立つのか
画面の色とレイアウト
目にしたとおりになる
第5章 ポケットピボットの練習
結論
第6章 上に窓を空けた買いポイントの練習
結論
第7章 トレードのシミュレーション
2007〜2008年のファースト・ソーラー(FSLR)
2010〜2011年のアクメ・パケット(APKT)
結論
第8章 よくある質問
ポケットピボットの買いポイント
ポケットピボットの買いポイントの十戒(復習)
上に窓を空けた買いポイント
損切りと売りの原則
一般的な質問
空売り
マーケットタイミングモデルの構築
付録――本書で紹介した銘柄のティッカーシンボル
著者紹介
監修者まえがき
本書は、ウィリアム・オニールのもとで成長株投資(グロース株投資)を実践したクリス・キャッチャーとギル・モラレスが著した“In The Trading Cockpit with the O'Neil Disciples : Strategies that Made Us 18,000% in the Stock Market”の邦訳である。2人の著書としてはすでに『株式売買スクール――オニールの生徒だからできた1万8000%の投資法』(パンローリング)があり、成長株投資の教科書として好評を得ている。アメリカ株に興味がある方はぜひそちらも読んでいただきたい。
その続編である本書は、ここ10年ほどの波乱のマーケットにおいて彼らの手法がどのように機能したのかを解説することで、読者のチャート識別スキルのレベル向上を狙ったものである。(続きを読む)
はじめに
過去数年以上トレードしてきた人たちは、2000年代半ばのトレンドがないほぼ横ばいの市場で投資しようとしてイラだった経験をしてきたと思う。1990年代のようなベースからブレイクアウトするチャンスが多くあった時代と違い、横ばいの時期はほとんどがダマシに終わる。しかし、そこは常に「困難は人を鍛える」という姿勢で臨んでほしい。そんなわけで、私たちは2005年半ばに、なだらかな放物線のトレンドを形成しなくなった市場環境に対処する方法を探し始めた。市場はもう、1990年代初めに私たちが投資の仕事を始めて「育ってきた」環境ではなくなっていたのだ。
私たちは解決策として、株価がベースからブレイクアウトしたときに買うという周知の手法の代わりとなる方法を探し始めた。1990年代にはめったに見られなかった2004〜2005年のちゃぶついた横ばいの市場で鍛えられるなかで、2005年にキャッチャー(ドクターK)がポケットピボットや上に窓を空けたところで買うという概念を思いついた。2000年代半ばには、ポケットピボットをはじめとするさまざまな早期の買いポイントのテクニックが私たちの頭のなかをめぐっていた。キャッチャーは面倒な統計分析を行い、何千枚ものチャートを研究した結果、先の概念を定義するための一連のルールと特徴をまとめた。それが、株価の大きな動きをとらえるためのポケットピボットや上に窓を空けたところで買い、7週間ルールで売るという手法である。(続きを読む)
■第1章 OWLの精神――これは自分に合う手法なのか
トレードや投資における最も基本的な原理の1つは、自分の心理構造とうまく折り合う手法を選び、それを使い続けることである。例えば、投資しているときに夜眠れないならば、レバレッジの高いシステムやボラティリティが高い銘柄は避けるべきだ。オニール式のトレーダーや投資家としての私たちの投資に関する心理や姿勢(私たちは投資の精神と呼んでいる)は、「OWLの精神」という言葉がよく表している。OWLというのは、過去100年に活躍した偉大な3人のトレーダー、ウィリアム・オニールとリチャード・ワイコフとジェシー・リバモアの頭文字を取ったものである。3人は同じ投資の精神を持ち、彼らの戦略と思想は重なる部分がかなりある。(続きを読む)
(ウィザードブックシリーズ350)
読者のご意見
本書は『株式売買スクール オニールの生徒だからできた1万8000%の投資法』の著者であるクリス・キャッチャーとギル・モラレスが、その続編としてより実践的に成長株投資を解説しているものになる。...もっと見る
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