ダンドーのバリュー投資 低リスク・高リターン銘柄の発見術
モニッシュ・パブライ
パンローリング
四六判 上製本 2019年3月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
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経済危機はチャンス! 「バリューの種は不況で芽生える」
グジャラート語の「ダンドー」とは「最小のリスクで最大の利益を求めること」
バフェットのバリュー戦略を一歩進めた革新的手法
究極のバリューのバイブル登場
ほとんどの投資家は、高い利益率を得るためには大きなリスクをとらなければならないと言われてきたのではないだろうか。もちろん、画期的なバリュー投資戦略を採用したベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーたちは、リスクを最小化しながら堅実に利益を積み重ねることができるということを証明してきた。本書で紹介する「ダンドー手法」とは、バフェットたちが成功した手法からさらに一歩進めて、リスクを最小化しながら、リターンを最大化するという革新的な方法である。
ダンドー(Dhandho)を本来のまま訳すと、「富を創造する努力と挑戦」となる。本書では、著者のモニシュ・パブライがインドの辣腕ビジネス集団であるパテルによる資産配分の枠組みを個人のバリュー投資家が模倣して、株式市場に適用する方法を明らかにしていく。インドのグジャラート州出身のマイノリティであるパテルは、1970年代にわずかな資金を手にアメリカに移住し始めた。彼らは現在、全米で400億ドルのモーテル資産を保有し、年間7億ドル以上の税金を納め、約100万人の雇用を創出している。
このどこからともなく現れた貧しいマイノリティグループが、一体どのようにして巨大な資産を築くようになったのだろうか。その答えは、ビジネスに対する彼らの低リスク・高リターンのアプローチに隠されている。本書では、偶然にもグレアムやバフェットのやり方と酷似している彼らの手法を使って、個人投資家でもできる株式市場で高リターンを上げる方法を紹介する。
パブライが運営するヘッジファンドであるパブライ・インベストメント・ファンドは、すべての総合株価指数を上回るだけでなく、全ファンドの上位1%に入る成績を常に収めている。1999年にこのファンドに投資した10万ドルは、2006年には65.9万ドル超の価値になり、これはすべての手数料と経費を引いて、年リターンが28%を超えていることを意味している。パブライは本書で、バフェット、グレアム、そしてマンガーの手法のなかから個人投資家でも応用でき、すぐにでも利用できるアプローチ方法を紹介している。投資の天才たちの伝説的な投資戦略とパテルの経営ノウハウを合わせれば、個人投資家が自身の投資成績を大きく向上させ、なおかつ市場平均やプロの投資家にも打ち勝つことができるようになるだろう。
また「堀を持ったビジネスに投資する」「裁定取引にこだわる」「成功者をマネたビジネスに投資する」などの章では、低リスク・高リターンのダンドー投資に必須のコンセプトが楽しみながら学べるように紹介されている。
※本書は二〇〇九年七月に弊社から出版した『ダンドー――低リスク・高リターンのインド式テクニック』を、新たに縦組みにし、改題して刊行し直したものです。
本書への賛辞
「パブライは、難解な金融世界を容赦なく紐解くことに喜びを感じる洞察力のある思想家であり、語り部である。ウォール街の株価を上下させるミステリーに興味がある人や、すでに知っていると確信している人も本書を読めばさらに見識が深まるだろう。巨額取引に関するパブライの話や、バリュー投資のコア原則に対する優れた見識には、読者が投資に生かせる手ごろなアイデアがぎっしりと詰まっている」――スティーブン・フィッチ(フォーブス誌欧州局チーフ)
「最初から最後まで一気に読んだ。パブライは、彼の驚くべき成功の『秘密』を明かし、バリュー投資の関連図書に大きな貢献を果たした」――ウイットニー・チルソン(バリュー・インベスター・インサイト創設者兼編集長)
著者紹介
モニッシュ・パブライ(Mohnish Pabrai)
1950年代のバフェットパートナーシップの原型をモデルにしたパブライ・インベストメント・ファンドのマネジングパートナー。1999年の創設以来、パブライファンドは、28%超の年率リターンを上げてきた。また、同氏はフォーブス誌やバロンズ紙から高い評価を得ており、CNBCやブルームバーグなどのテレビ番組やラジオにもゲスト出演している。
目次
謝辞
第1章 パテル・モーテル・ダンドー
第2章 マニラル・ダンドー
第3章 バージン・ダンドー
第4章 ミッタル・ダンドー
第5章 ダンドーフレームワーク
第6章 ダンドー101――既存のビジネスに投資する
第7章 ダンドー102――シンプルなビジネスに投資する
第8章 ダンドー201――行き詰まった業界の行き詰まったビジネスに投資する
第9章 ダンドー202――丈夫で長持ちする堀を備えたビジネスに投資する
第10章 ダンドー301――少数に賭ける、大きく賭ける、たまに賭ける
第11章 ダンドー302――裁定取引にこだわる
第12章 ダンドー401――常に安全域を確保する!
第13章 ダンドー402――低リスクで不確実性が高いビジネスに投資する
第14章 ダンドー403――革新者よりも成功者をマネたビジネスに投資する
第15章 アビーマンウのジレンマ――売りのコツ
第16章 インデックス投資をするかしないか、それが問題である
第17章 ルジューンの集中力――勇敢な戦士から学ぶ投資レッスン
脚注
訳者あとがき
「訳者あとがき」より
パブライ氏の父親はインドとドバイで10数社の企業を設立し、倒産も経験した起業家であった。子供のころから父親の教えを受けたパブライ氏は、高校を卒業する前にMBA修了者と同等の経験を積んでいたという。このように、イノベーション――革新的なアイデアに挑戦する楽しさやリスクも知っている人の「革新者よりも成功者をマネしたビジネスに投資すべき」という言葉には重みがある。本書が著されてから世界は未曾有の金融危機に襲われた。パブライファンドが大きな打撃を受けたのは言うまでもないが、2009年1月に彼が投資家に送ったレポートによると、2008年の第4四半期には50セントで手に入れる1ドル紙幣だけでなく20セント以下で購入した銘柄が複数あり、長期的に見れば大きなリターンが見込めるという。この新しい金融情勢に合わせてその投資手法を進化させていく様子は、パブライファンドに投資していない者にとっても興味深いが、パブライ氏が元気な理由はもうひとつある。
冒頭で述べたように、ウォーレン・バフェットと会食する権利を落札するために支払われた65万100ドルはすべて、クライド基金(サンフランシスコで貧困やホームレスを支援する非営利組織NPO)に寄付される仕組みになっている。本書の最終章でパブライ氏が述べているように、世の中に利益を還元することの大切さだが、バフェットとの会食で彼がアドバイスを得たかったのは投資のことよりも、夫人と始めたばかりの慈善活動についてであったという。パブライ氏はウォーレン・バフェットの投資哲学だけでなく、人生観そのものを手本にしていると公言してやまない。
現在、パブライ夫妻はインドの地方に住む貧困層のなかで、能力がありながら経済的な理由から教育が得られない学生をインド国立工科大学やインド工科大学に入学させるためのプロジェクトに取り組んでいる。ダクシャナ基金(http://www.dakshana.org/)は、ムハンマド・ユーナスのグラミン銀行やその他のNPOを手本にしており、大成功しているようだ。ユーナスはノーベル平和賞ではなく、経済学賞を得るべきだったとパブライ氏は述べているが、ダクシュナ基金も支援した学生が社会で成功したあとには収入のいくらかを基金に還元することを期待している。(全文を読む)
(ウィザードブックシリーズ275)
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