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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/15 16:47, 提供元: フィスコ 15日の中国本土市場概況: 上海総合0.8%高で反発、銀行株は逆行安*16:47JST 15日の中国本土市場概況: 上海総合0.8%高で反発、銀行株は逆行安15日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比30.33ポイント(0.83%)高の3696.77ポイントと反発した。約3年11カ月ぶりの高値水準を再び切り上げている。 中国の政策に対する期待感が相場を押し上げる流れ。取引時間中に公表された中国指標の下振れで景気鈍化懸念が高まる中、当局は追加の景気対策を打ち出すとの観測が広がった。中国指標では、7月の小売売上高や鉱工業生産、1〜7月の固定資産投資などが予想以上に前回から伸びが縮小。1〜7月の不動産開発投資は12.0%減と、下げが加速している(1〜6月は11.2%減)。指数は小安くスタートしたが、指標発表後に買いが優勢となり、引けにかけて上げ幅を拡大した。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、不動産の上げが目立つ。信達地産(600657/SH)が9.9%(ストップ)高、華麗家族(600503/SH)が4.2%高、金地集団(600383/SH)が3.9%高、新城控股集団(601155/SH)が2.7%高、緑地HD(600606/SH)が2.2%高で引けた。政策支援の動きが追い風。経営難の不動産デベロッパーを支援するため、中国政府は国有企業や中国信達資産管理などの国有資産管理会社(AMC)を動員し、売れ残り住宅の買い上げを進めるもようと伝わった。 保険・証券株もしっかり。中国人寿保険(601628/SH)が3.6%、新華人寿保険(601336/SH)が3.4%、中信証券(600030/SH)が4.9%、中信建投証券(601066/SH)が4.0%ずつ上昇した。 ハイテク株も物色される。電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が9.9%(ストップ)高、電子機器メーカーの成都旭光電子(600353/SH)が7.3%高、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が4.3%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.8%高で取引を終えた。素材株、インフラ建設株、消費関連株、自動車株、医薬株なども買われている。 半面、銀行株はさえない。中信銀行(601998/SH)が2.5%、中国銀行(601988/SH)が2.2%、中国建設銀行(601939/SH)が1.9%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.8%ずつ下落した。エネルギー株の一角も売られている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.73ポイント(0.65%)高の267.27ポイント、深センB株指数が8.93ポイント(0.68%)高の1321.25ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |