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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/20 18:07, 提供元: フィスコ 20日の香港市場概況: ハンセン1.3%高で4日ぶり反発、中国の金融に買い*18:07JST 20日の香港市場概況: ハンセン1.3%高で4日ぶり反発、中国の金融に買い20日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比292.74ポイント(1.26%)高の23530.48ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が116.13ポイント(1.38%)高の8527.07ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は2224億2280万香港ドル(約4兆4996億円)となっている(19日は2200億9880万香港ドル)。 自律反発狙いの買いが先行する流れ。前日のハンセン指数は構成銘柄がほぼ全面安となり、6月2日以来の安値を付けた。中国の政策に対する期待感も根強い。中国の一部地方で、消費財買い替え補助政策「以旧換新」向けの国の補助金支給が一時停止されていると伝わったことに関しては、人民日報が19日、総額1380億人民元(約2兆7890億円)の中央資金が2025年下半期に分割して支給される予定と報じている。一方、中国で20日公表された実質的な政策金利となる6月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、5月に引き下げられたばかりとあって、市場予想通りに据え置かれた。市場関係者からは、景気下支えに向け、当局は下半期に金利や預金準備率を引き下げる可能性があるとの声も聞かれている。 ただ、上値は限定的。中東情勢を巡る不透明感が続いている。イランとイスラエルの軍事衝突に歯止めがかからず、中東地域の緊張が続く中、米国がイランに対し直接的な攻撃の準備を進めていると伝わった。トランプ米大統領は19日、イランに対する軍事行動の是非を2週間内に決定すると声明している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が4.8%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が4.7%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が4.0%高と上げが目立った。 セクター別では、中国の保険・銀行が高い。中国人寿のほか、新華人寿保険(1336/HK)が4.2%、中国人民保険集団(1339/HK)が3.4%、中国建設銀行(939/HK)が3.3%、中国工商銀行(1398/HK)が2.8%ずつ上昇した。 医薬セクターもしっかり。康希諾生物(6185/HK)が4.5%高、中国生物製薬(1177/HK)が2.9%高、緑葉製薬集団(2186/HK)が1.8%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.3%高で引けた。 半面、太陽光発電の関連銘柄はさえない。福莱特玻璃集団(6865/HK)が3.4%、信義能源HD(3868/HK)が3.0%、信義光能HD(968/HK)が2.1%、陽光能源HD(757/HK)が1.4%ずつ下落した。 本土市場は続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の3359.90ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。石油、軍需産業、公益、素材、自動車なども売られた。半面、銀行・保険は高い。海運、不動産、医薬、酒造も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |