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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/14 18:05, 提供元: フィスコ 14日の香港市場概況:ハンセン2.4%高で5日続伸、医薬セクターに買い*18:05JST 14日の香港市場概況:ハンセン2.4%高で5日続伸、医薬セクターに買い週明け14日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比502.71ポイント(2.40%)高の21417.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が164.30ポイント(2.11%)高の7965.81ポイントと5日続伸した。売買代金は2533億8910万香港ドルとなっている(11日は2764億2600万香港ドル)。 投資家心理がやや上向く流れ。トランプ米政権は「相互関税」からスマートフォンやコンピューターなど電子機器・部品を除外し、これから公表する分野別の「半導体関税」に移行することを明らかにした。市場関係者の間には、相互関税よりも分野別関税の方が緩やかにとどまるとの見方も浮上している。また、中国当局の株価対策や、景気支援スタンスなども引き続き支えとなった。先週末に報告された3月の金融統計では、人民元建て新規融資額が市場予想を上回っている。香港メディアの信報は市場関係者の見解として、新規融資の上振れは当局の金融緩和スタンスを示唆すると報道した。なお、取引時間中に報告された3月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が予想以上に伸びる一方、輸入は予想以上に減少した。現時点で相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が9.5%高、取引所運営の香港交易所(388/HK)が6.9%高、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が6.3%高と上げが目立った。香港交易所に関しては、一部メディアが先ごろ、「トランプ政権が中国企業の米国市場での上場廃止を検討している」と報じる中、ADR(米国預託証券)上場する中国企業の香港市場くら替え上場が増えるとの思惑が買い材料となっている。 セクター別では、医薬が高い。石薬や薬明生物のほか、百済神州(6160/HK)が8.3%、中国生物製薬(1177/HK)が4.5%、緑葉製薬集団(2186/HK)が3.3%ずつ上昇した。市場の一部に、電子機器・部品と同様に、医薬品も相互関税の対象から除外される可能性があるとの観測が流れている。 自動車セクターもしっかり。蔚来集団(9866/HK)が6.9%高、小鵬汽車(9868/HK)が6.8%高、吉利汽車HD(175/HK)が4.2%高、東風汽車集団(489/HK)が3.1%高で引けた。 中国の保険セクターも物色される。中国人民保険集団(1339/HK)が5.7%高、中国人民財産保険(2328/HK)と中国人寿保険(2628/HK)がそろって3.0%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.6%高で取引を終えた。人民保険集団と人民財産保険については、第1四半期業績の増益見通しが材料視されている。 半面、中国不動産セクターの一角はさえない。融創中国HD(1918/HK)が3.2%、遠洋集団HD(3377/HK)が2.2%、中国金茂HD(817/HK)が1.7%、碧桂園HD(2007/HK)が1.1%ずつ下落した。 本土市場も5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.76%高の3262.81ポイントで取引を終了した。医薬が高い。自動車、資源・素材、金融、公益、ハイテク、インフラ関連なども買われた。半面、不動産株の一角は安い。酒造や空運も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |