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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/05 18:00, 提供元: フィスコ 5日の香港市場概況:ハンセン2.8%高で反発、CKハチソン22%上昇*18:00JST 5日の香港市場概況:ハンセン2.8%高で反発、CKハチソン22%上昇5日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比652.44ポイント(2.84%)高の23594.21ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が262.93ポイント(3.14%)高の8630.40ポイントと反発した。売買代金は2586億8920万香港ドルとなっている(4日は2695億2800万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を押し上げる流れ。各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は、きょう5日午前9時(日本時間10時)に開幕し、李強・首相が冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、今年の国内総生産(GDP)成長率目標を24年と同水準の「5.0%前後」とする方針が示された。財政赤字の比率はGDP比で4.0%とし、昨年に設定した3.0%から引き上げられる。財政出動の拡大も期待できる状況だ。個別に好材料が浮上した銘柄や、政策で恩恵を受けやすい銘柄などに買いが先行している。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が21.9%高、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が11.2%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が7.3%高と上げが目立った。長江和記実業については、保有するパナマ運河重要港湾の運営権を売却することで、資産運用世界最大手のブラックロックと合意したことが刺激材料。売却額は228億米ドル(約3兆4174億円)に上り、巨額の売却益を計上する見込みだ。 セクター別では、半導体セクターが高い。華虹半導体(1347/HK)が7.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.6%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が6.3%、ASMPT(522/HK)が3.5%ずつ上昇する。そのほか、車載AIチップの黒芝麻智能国際HD(2533/HK)が12.9%高と値を上げた。産業支援の動きが期待される。今年の「両会」(全国人民代表大会と全国政治協商会議)では、複数の委員が人工知能(AI)の発展に関する提案を行っているようだ。 建材セクターも物色される。中国建材(3323/HK)が7.8%高、安徽海螺水泥(914/HK)が6.6%高、華潤水泥HD(1313/HK)が6.5%高、中国西部水泥(2233/HK)が5.9%高で引けた。 中国の銀行・保険セクターもしっかり。招商銀行(3968/HK)が3.2%高、交通銀行(3328/HK)が3.0%高、中国太平洋保険(2601/HK)が3.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.2%高で取引を終えた。 半面、中国不動産セクターの一角はさえない。碧桂園HD(2007/HK)が3.0%、中国奥園集団(3883/HK)が2.2%、雅居楽集団(3383/HK)が1.5%、華潤置地(1109/HK)が0.8%ずつ下落した。碧桂園の2月不動産成約は、前年比で38%減。各社の月次統計も落ち込みが目立っている。 一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%高の3341.97ポイントで取引を終了した。金融が相場けん引。通信・ネットワーク、ハイテク、公益、自動車、資源・素材、運輸、保険・証券なども買われた。半面、不動産は安い。医薬、軍需産業も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |