携帯版 |
![]() |
![]() |
|
フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/04 18:00, 提供元: フィスコ 4日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で反落、増資計画のBYD6.8%下落*18:00JST 4日の香港市場概況:ハンセン0.3%安で反落、増資計画のBYD6.8%下落4日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比64.50ポイント(0.28%)安の22941.77ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が52.22ポイント(0.62%)安の8367.47ポイントと反落した。売買代金は2695億2800万香港ドルに縮小している(3日は3018億9780万香港ドル)。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。米中貿易戦争のエスカレートが危惧されている。トランプ米大統領は3日、中国に対する追加関税を10%から20%に引き上げる大統領令に署名。それに対し、中国政府は4日、米国産の鶏肉や小麦、トウモロコシなどに最大15%の追加関税を賦課すると発表した。経済の下振れリスクが高まっている。ただ、下値は限定的。国政助言機関の全国政治協商会議が4日にスタートし、各種政策を決定する全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日に開幕するとあって、経済対策に対する期待感が強まっている。外部環境の不確実性が高まる中、当局は内需刺激策を強化するとの見方だ。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、自動車の下げが目立つ。比亜迪(BYD:1211/HK)が6.8%安、吉利汽車HD(175/HK)が5.7%安、理想汽車(2015/HK)が3.2%安で引けた。BYDについては、H株の第三者割当増資計画が嫌気されている。 不動産セクターも安い。融創中国HD(1918/HK)が6.3%、合景泰富集団HD(1813/HK)が4.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が4.4%、広州富力地産(2777/HK)が3.7%ずつ下落した。 マカオ・カジノ関連もさえない。銀河娯楽集団(27/HK)が3.1%安、美高梅中国HD(2282/HK)が3.1%安、新濠国際発展(200/HK)が2.8%安、永利澳門(1128/HK)が2.1%安と値を下げた。 半面、食品飲料や酒造の銘柄は高い。統一企業中国HD(220/HK)が6.1%、康師傅HD(322/HK)が4.5%、中国旺旺HD(151/HK)が2.6%、百威亜太HD(1876/HK)と華潤ビールHD(291/HK)がそろって4.5%ずつ上昇した。 AI(人工知能)技術やクラウド、ロボットの銘柄群も物色される。青島創新奇智科技集団(2121/HK)が2.3%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が1.8%高、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.3%高、微盟集団(2013/HK)が2.9%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が10.5%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が2.4%高で取引を終えた。政策支援の動きを好感。深セン市はAI端末産業や、AIロボ産業の振興に注力する方針を明らかにした。 一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%高の3324.21ポイントで取引を終了した。軍需産業が高い。ハイテク、医薬、証券、不動産、素材、運輸なども買われた。半面、石油・石炭は安い。銀行・保険、公益、食品・酒造、小売の消費も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |