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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/06 18:07, 提供元: フィスコ 6日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で反発、AI関連に買い*18:07JST 6日の香港市場概況:ハンセン1.4%高で反発、AI関連に買い6日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比294.53ポイント(1.43%)高の20891.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が124.08ポイント(1.64%)高の7690.35ポイントと反発した。ハンセン指数は昨年11月7日以来、約3カ月ぶりの高値水準。売買代金は1784億4660万香港ドルに縮小した(5日は1922億1080万香港ドル)。 米長期金利の低下が好感される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りの低下が続き、一時、昨年12月中旬以来の低水準を付けた。米景況感の悪化を受け、米連邦準備理事会(FRB)は年内に一段の利下げに踏み切るとの見方が再び広がっている。中国の景気対策に対する期待感も持続。足元の景況感が悪化する中、当局は景気浮揚のため、金融緩和など追加の経済対策を策定するとの観測も根強い状況だ。また、中国スタートアップ企業、杭州深度求索人工智能基礎技術研究有限公司(DeepSeek)が低コストで高性能な生成人工知能(AI)を開発したことも改めてクローズアップされる。エレクトロニクスやデータセンター、ソフトウエアまで、恩恵を受けやすい広範囲な銘柄群に買いが入った。ただ、上値は限定的。関税を巡る米中対立に対する懸念が依然としてくすぶっている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が19.6%高、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が11.5%高、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が9.9%高と上げが目立った。BYDについては、深セン市の本社で10日夜、「インテリジェント化戦略発表会」を開催することも支援材料。自主開発した高度自動運転システム「天神之眼(Eyes of the god)」の最新状況について紹介する予定だ。 セクター別では、半導体・人工知能(AI)関連が高い。華虹半導体(1347/HK)が7.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が7.2%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.8%、晶門半導体(2878/HK)が5.7%、中軟国際(354/HK)が6.2%、金山雲HD(3896/HK)が6.1%、万国数拠HD(9698/HK)が5.1%ずつ上昇した。このほか、医療デジタルサービスの智雲健康科技集団(9955/HK)が3.7%高。ディープシークが開発した生成AIを自社の医療用AIに統合したとの発表が材料視されている。そのほか、AI搭載製品も販売する協働ロボットメーカーの深セン市越疆科技(2432/HK)が7.5%高と値を上げた。 自動車セクターもしっかり。BYDのほか、理想汽車(2015/HK)が6.1%高、小鵬汽車(9868/HK)が3.8%高、蔚来集団(9866/HK)が2.1%高で取引を終えた。 一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.27%高の3270.66ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。軍事関連、消費関連、医薬、不動産、資源・素材、インフラ建設、保険・証券なども買われた。半面、銀行は弱含んでいる。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |