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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/07/22 12:04, 提供元: フィスコ ミロク情報 Research Memo(4):主力ERP製品のサブスク・IaaSのARRは前年同期比48.0%増(1)*12:04JST ミロク情報 Research Memo(4):主力ERP製品のサブスク・IaaSのARRは前年同期比48.0%増(1)■ミロク情報サービス<9928>の業績動向 2. 品目別・販売先別売上動向 売上高の内訳を見ると、主力ERP製品のクラウド・サブスク型への移行が進んだことでストック型のサービス収入が前期比14.7%増の21,164百万円と2ケタ成長が続いたほか、フロー型収入となるシステム導入契約売上高も同0.9%増の24,214百万円と堅調に推移した。また、その他の売上高(主に子会社の売上)は、トライベックで展開するデジタルマーケティング支援事業の受注低迷が響いて同4.3%減の3,546百万円となった。 (1) サービス収入 サービス収入の内訳を見ると、ソフト使用料が前期比33.8%増の10,100百万円、ソフト運用支援サービス(企業向けソフト保守サービス)が同1.5%増の6,161百万円、TVS(会計事務所向け総合保守サービス)が同1.6%増の2,653百万円、ハード・NW保守が同5.6%増の1,784百万円、サプライが同13.1%減の463百万円となった。ソフト運用支援サービスは、主力ERP製品のサブスク移行が進んだものの、中堅・中小企業向け「MJSLINK」の販売増により増収を維持した。TVSについては、新規顧客の獲得により増収となった。 クラウド・サブスクサービス収入(ソフト使用料)のKPIとなるARRは、2026年3月時点で前年同期比36.9%増の11,459百万円と成長率が加速した。内訳は、主力ERP製品※1のサブスク・IaaS収入が同48.0%増の5,694百万円となったほか、企業向け統合フロントクラウドサービス「Edge Tracker※2」が同45.6%増の1,018百万円、ストレージやマイナンバー管理、他社クラウドサービス等が同31.7%増の3,267百万円とそれぞれ高成長が続いた。小規模事業者向けクラウド会計・給与等(「かんたんクラウド」、「iCompass」シリーズ等)のみ同9.9%増の1,478百万円と1ケタ台の伸びにとどまったが、主力ERP製品のクラウド・サブスク型への移行が想定を上回るペースで進んだことが、成長率の加速要因となった。特にERP事業におけるサブスクリプション指標として同社が重視している、主力ERP製品のサブスク・・IaaSのARR成長率は48.0%と高水準で推移しており、ソフト使用料全体のARRは110億円を超え成長率も36.9%の成長を実現している。これに連結の売上高営業利益率13.6%を加味すると、「Rule of 40」を大きく超える水準に達しており、成長性と収益性の両面において高い競争力を有している点は特筆に値する。 ※1 主力ERP製品のARR、ARPUは、「Galileopt」シリーズ、「MJSLINK」シリーズ、「ACELINK NX-Pro」、「ACELINK NX-CE」、「LucaTech GX Lite」のサブスクリプション売上と、月額課金の「MJS税務」シリーズ、「MJS Cloud IaaS」、「MJS DX Cloud」、「MJS e-ドキュメントCloud」の売上合計。 ※2 主に中堅・中小企業の従業員を対象としたクラウドサービスで、「経費精算」「勤怠管理」「給与明細参照」「年末調整申告」「電子請求書」などの業務をマルチデバイス対応により、いつでも、どこでも利用できる。 主力ERP製品のサブスク契約社数は前期比52.9%増の6,518社となり、社数で2,256社増加した。中小企業向けERP製品となる「ACELINK NX-CE」がサブスク契約のみの提供となり、約1,700社増加するなど増加分の75%を占めた。相対的に利用料金の低いERP製品の構成比が上昇したため、ARPU※は同3.2%減の873千円に低下したが、件数増効果によりARRは同48.0%増となった。製品別の構成比(金額ベース)を見ると、中堅・中小企業向けの「MJSLINK」が4割弱と最も高く、次いで中小企業・小規模企業向けの「ACELINK NX-CE」、中堅企業向けの「Galileopt」がそれぞれ2〜3割、会計事務所向けの「ACELINK NX-Pro」が約1割である。また、2025年11月にリリースした中小企業向けSaaS型クラウドERPの新製品「LucaTech GX Lite」も若干ながら売上に貢献した。 ※ ARPU:「Average Revenue Per User」の略で、ユーザー1人当たりの平均売上高を示す指標。 主力ERP製品のサブスク比率(売上ベース)は前期の20.2%から36.5%と大きく上昇した。会計事務所向けは売切り型のニーズが引き続き強く、サブスク比率は10%未満にとどまったが、企業向けが約56%と5割を超える水準まで上昇した。また、導入時コンサルティングやカスタマーサクセスで質の高いサービスを提供することで、主力ERP製品の契約継続率(12ヶ月平均)も99.2%と高水準を維持した。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》 記事一覧 |