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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/07/03 10:47, 提供元: フィスコ 酉島製作所:上方修正と増配を発表、生成AIで恩恵を受ける海水淡水化高圧ポンプのトップ企業*10:47JST 酉島製作所:上方修正と増配を発表、生成AIで恩恵を受ける海水淡水化高圧ポンプのトップ企業酉島製作所<6363> ■決算および上方修正を受けてのフィスコアナリストコメント ・同社は1919年創業の老舗ポンプ専業メーカーであり、上下水道、発電所、海水淡水化施設などの社会インフラを支える大型・高圧ポンプに強みを有する。造水量世界トップ20の海水淡水化プラントのほぼすべてにポンプを納入し、海水淡水化プラント向けポンプでグローバルニッチトップ(GNT)企業であり、海水淡水化市場向け高圧ポンプメーカーとして世界No.1の地位を維持している。 ・また、2026年7月1日には住友重機械工業より新日本造機の株式取得(子会社化)が完了した。新日本造機は、石油化学分野を主軸に蒸気タービンおよびポンプの設計・製造からアフターサービスを展開する、世界屈指の技術力を持つメーカーである。信頼性と実績が最優先されるエネルギー市場において、新日本造機の世界的なブランド力は強力な武器であり、同社のポンプ販売網へのクロスセルが可能となる。水市場に加え、成長余力の大きいオイル&ガス分野への参入加速が期待される。蒸気タービンは法定点検が義務付けられており、極めて安定した高収益のアフターサービス需要も見込めよう。 ・2026年3月期の業績は、売上高が前期比7.4%増の92,927百万円、経常利益は同14.6%増の5,204百万円となった。海水淡水化市場の需要が若干減少した中、電力市場への注力により、売上高は過去最高を達成した。生成AIの爆発的な成長により、データセンター向け電力需要が急増しており、北米で大量の受注を獲得している。 ・2027年3月期の期初計画では、売上高で前期比2.8%増の95,500百万円、経常利益で同15.4%減の4,400百万円が見込まれていたが、7月1日の新日本造機のクロージング完了に伴い、同日付で 業績予想の上方修正が発表された。修正後の業績予想は、売上高で前期比11.8%増の103,900百万円、営業利益で同13.9%増の5,700百万円、経常利益で同7.8%減の4,800百万円となる。期初計画比では各利益ともに上振れており、 経常利益の前期比減益は為替差損益の影響が大きい。実質的な事業環境は堅調であり、 受注高・売上高ともに過去最高を見込む。中東情勢の不確実性により新規プロジェクト受注遅延リスクを踏まえて受注高で6,000百万円の下振れの可能性もあるとされているが、現時点で全般的な影響は限定的。現地でのサービスサポート体制は引き続き万全であり、取組案件の納品にも影響はでていないようだ。また、1株当たり配当は、前期比1円増の64円予想だったが、今回の修正を受けて68円へ上方修正された。 ・足もとの株価は調整しているが、株価の割安感や中長期の方向性に大きな変化はない。2029年度に向けて「売上高1,000億円、営業利益率100億円、ROE10.0%」を目標に掲げているが、新日本造機の連結化に伴い、今期で早くも売上高1,000億円の大台を突破する見通しとなった。 配当については純資産配当率(DOE)3.0%および連結配当性向35%を目安に実施する方針。 《YS》 記事一覧 |