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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/06/03 11:06, 提供元: フィスコ 兵機海運 Research Memo(6):自己資本比率の改善が続き、財務体質の強化が着実に進展*11:06JST 兵機海運 Research Memo(6):自己資本比率の改善が続き、財務体質の強化が着実に進展■兵機海運<9362>の業績動向 3. 財務状況と経営指標 (1) 財務状況 2026年3月期末の資産合計は13,042百万円となり、前期末比496百万円増加した。流動資産は3,608百万円となり、同298百万円減少した。これは主に、現金及び預金の減少275百万円、短期貸付金の減少67百万円などによる。固定資産は9,434百万円となり、同794百万円増加した。これは主に、減価償却などによる有形固定資産の減少351百万円などに対し、時価の上昇による投資有価証券の増加756百万円、社船建造に係る建設仮勘定の増加198百万円、有形固定資産の取得による増加177百万円などによる。 負債合計は7,388百万円となり、前期末比304百万円減少した。流動負債は3,336百万円となり、同281百万円減少した。これは主に、買掛金の増加69百万円などに対し、短期借入金の減少109百万円、支払手形の減少104百万円、未払法人税等の減少91百万円などによる。固定負債は4,052百万円となり、同22百万円減少した。これは主に、繰延税金負債の増加239百万円、退職給付引当金の増加30百万円などに対し、長期借入金の減少296百万円などによる。 純資産合計は5,653百万円となり、前期末比800百万円増加した。これは主に、その他有価証券評価差額金の増加522百万円、当期純利益の計上による繰越利益剰余金の増加397百万円などによる。 (2) 経営指標 2026年3月期末の自己資本比率は43.3%となり、前期末比4.6ポイント上昇した。財務安定性は前期末から改善しており、一定の固定資産を必要とする事業を展開する同社にとって、自己資本の厚みが増した点はポジティブに評価される。特に社船建造など中長期の競争力維持に必要な投資を進めるうえで、財務基盤の安定は重要な意味を持っており、今後も市況変動や輸送需要の変化に備えながら投資余力を確保しやすい状態にあると見られる。 有利子負債から現金及び預金を差し引いて算出されるネットデットは3,120百万円となり、前期末比131百万円減少した。借入負担の軽減が進んだことで財務レバレッジは抑制されている。2026年3月期は海運事業の収益が弱含んだ一方で、港運・倉庫事業が下支えする構図となったが、そのなかでもネットデットを削減できた点は資金管理の規律を維持していると言える。今後は利益回復による営業キャッシュ・フローの拡大と、必要な設備投資とのバランスが重要となるだろう。 (3) キャッシュ・フロー計算書 2026年3月期の各種キャッシュ・フローの概要は以下のとおりである。 a) 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果、獲得した資金は521百万円となった。主な内訳は、税引前当期純利益571百万円、減価償却費351百万円、法人税等の支払額265百万円などである。 b) 投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動の結果、使用した資金は229百万円となった。主な内訳は、有形固定資産の取得による支出365百万円、長期貸付けによる支出12百万円などである。 c) 財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動の結果、使用した資金は568百万円となった。主な内訳は、長期借入金の返済による支出1,156百万円、短期借入金の純減少額149百万円、配当金の支払額137百万円、長期借入れによる収入900百万円などである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林 拓馬) 《HN》 記事一覧 |