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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/25 13:06, 提供元: フィスコ 三機サービス Research Memo(6):売上高、営業利益及び最終利益は過去最高、教育機関向けが伸びる(2)*13:06JST 三機サービス Research Memo(6):売上高、営業利益及び最終利益は過去最高、教育機関向けが伸びる(2)■業績動向 3. サービス種別売上高 三機サービス<6044>の工事案件は、教育機関等への空調機器の入替工事のほか、2024年5月期以前から継続しているコンビニエンスストア向け大型設備の入替工事が好調だったことなどにより、売上高は前期比10.8%増の6,029百万円、単体ベースの売上構成比は同2.0ポイント上昇し34.5%となった。有資格者やエンジニアの増員により、各種大型工事の受注が可能な体制を整えた成果といえる。定期案件は、売上高が同9.1%減の2,953百万円、売上構成比は同2.5ポイント減の16.9%となった。一部顧客の契約見直しの影響はあったが、他案件の受注状況は過去比堅調な状況にあり、一時的と見られる。修理案件は、コンビニエンスストア向けの保守対象店舗数増加等の理由で、売上高は同5.4%増の8,493百万円、売上構成比は0.5ポイント上昇し48.6%と堅調に推移した。 4. 顧客属性別売上構成の推移 主力の「小売業」は、コンビニエンスストア向け受注の増加などが寄与したが、売上高は前期比0.8%減の8,714百万円、売上構成比は同2.6ポイント低下の49.9%となった。2番目に高い「設備管理・不動産」は売上高が同6.7%減の2,511百万円で売上構成比は同1.7ポイント減の14.4%となった。続く3番目のリース取り扱いを中心にした「その他」は、学校等や官公庁関連の大型空調更新工事をはじめ、建物の維持に必要な設備更新工事が増加し、売上高は同23.3%増の2,106百万円、売上構成比は1.9ポイント上昇の12.1%と躍進した。4番目の「学校・教育」も売上高が同25.7%増の1,574百万円と、受注拡大の成果が顕著に現れた。その他、「医療・介護・福祉」は売上高が同9.4%減、「飲食」は同57.6%増、「イベント施設」は同10.8%増となった。 5. 財政状態の概況 2025年5月期末の資産合計は前期末比1,335百万円増加し9,948百万円となった。このうち、流動資産は同1,333百万円増加し8,367百万円となった。主な要因は、現金及び預金が426百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が736百万円増加したことなどによる。固定資産は、投資有価証券が37百万円、繰延税金資産が16百万円増加したが、ソフトウエアが48百万円減少したことなどにより、同1百万円増加し1,580百万円となった。負債合計は同736百万円増加し5,135百万円となった。流動負債は仕入債務(支払手形及び工事未払金)が336百万円、未払法人税等が236百万円増加したことなどにより同933百万円増加し4,454百万円となった。固定負債は、長期借入金が172百万円減少したことなどにより同196百万円減少し、680百万円となった。純資産合計は親会社株主に帰属する当期純利益689百万円による増加、配当金の支払128百万円のほか、譲渡制限付株式報酬に伴う自己株式の減少12百万円などにより同598百万円増加し4,812百万円となった。これらの結果、自己資本比率は48.4%と前期末比0.5ポイント低下した一方、ROE(自己資本当期純利益率)は15.3%と前期比3.7ポイント上昇し資本効率は向上した。 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬 智一) 《HN》 記事一覧 |