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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/03 12:10, 提供元: フィスコ 三井松島HD Research Memo(10):2026年3月期は1株当たり230.0円の大幅増配を予定*12:10JST 三井松島HD Research Memo(10):2026年3月期は1株当たり230.0円の大幅増配を予定■株主還元策 三井松島ホールディングス<1518>は、株主に対する利益の還元を経営上重要な施策の1つとして位置付けており、将来における安定的な企業成長と経営環境の変化に対応するために必要な内部留保を確保しつつ、経営成績に応じた株主への利益還元を継続的に行うことを基本方針としている。この基本方針に基づき、普通配当ベースで19期減配なく配当を実施している。2025年3月期の1株当たり年間配当金は前期比30.0円増配の130.0円であった。期初の予想と比較すると期末配当を30.0円増配しており、同社の株主還元を重視する姿勢が見て取れる。2026年3月期の配当に関しては、1株当たり230.0円(中間115.0円、期末115.0円)の大幅増配を予定している。 同社は、株価上昇施策として2つの明確な目標を掲げている。第一に、早期にPBR1倍以上を達成すること。第二に、長期的かつ持続的な株価上昇への市場の期待値を高めることである。これらの目標に向けて、同社は資本政策及び株主還元策において3つの施策を講じている。まず一つ目に、2025年3月期の年間配当130.0円から2026年3月期には230.0円へと100円の増配を実施することで、大幅な株主還元を目指している。加えて、累進配当の導入により、将来にわたる安定的かつ拡大的な配当政策を採用する体制を整えている。二つ目に、総額200億円、上限株式数400万株という大規模な自己株式取得枠を設定している。この株数は自己株式を除いた発行済み株式数の約35%に相当する水準であり、市場動向に応じた柔軟な取得が可能となっている。なお、取得期間は2025年6月2日〜2026年6月1日としている。三つ目に、2025年10月1日付で普通株式1株を5株に分割する株式分割を実施する予定である。これにより、1単位当たりの投資金額が引き下げられ、個人投資家を含むより広範な投資家層へのアクセス向上及び市場での流動性向上が期待される。これらの施策が同社の総還元性向の飛躍的上昇にも寄与している点は特筆に値する。 一方で、株主優待制度についても積極的な展開を続けている。2025年3月31日現在の株主に対しては、保有株数に応じて以下の優待が贈呈される。具体的には、HANABISHIのオーダースーツお仕立てギフト券(10,000円分)、オーダーシャツお仕立てギフト券(2,000円分)、三井港倶楽部およびラ・ロシェル3店舗で利用可能なレストランご優待券(3,000円分)、さらに株式会社ケイエムテイが提供するプレミアムペットフードご優待券(3,080円相当)など、多様な優待内容を用意している。加えて、2025年9月30日現在の株主に対しては、HANABISHIのオーダー製品が20%割引となる特別割引クーポンが贈呈される。株主優待制度については、2026年3月期より一部変更が実施されており、年間を通じて株主に対する優待提供の機会が拡充され、長期保有を促す施策としても機能していると弊社では考える。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司) 《HN》 記事一覧 |