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地獄を見た11人の天才投資家たち
冒頭で、本書の意味について「「こうやってリッチになろう」という類の本ではなく、むしろ、「こうしないことでリッチになろう」 と書かれているとおり、本書は大きな損失を被った11人の投資家の事例を具体的に示しながら、その原因とそこから学べる教訓を示したものである。 この本書のスタンスはよい。得体の知れない「大儲け」本よりはよほどためになり、学べる内容がある。 ただ、本書に登場するのは、翻訳ものであるから当然だが、欧米の投資家や企業、個別銘柄であり、その個々の事例について私達が具体的にイメージをふくらませながら理解をすすめることは難しく、やはり「隔靴掻痒感」が強い。 これを国内の投資家、国内の企業版で読みたいという思いにかられる。 失敗の原因を後講釈で語るのはたやすい。また、導き出される教訓も結局のところはこれまで語られてきている内容と大差はない。 大差はないからといって、それが重要でないわけではないので、自分自身の投資スタンスや投資方法、あるいは自分自身がした失敗と比較しながら本書を読むことには意味があろう。 しかし、ここに登場する投資家の多くは「天才」だったのだろうか。たまたまうまくいっていた方法がうまくいかなくなって失敗した投資家ということだけではないのか。 様々な事例を概括的に紹介しつつ一般的教訓を導き出す形は必ずしも悪くはないが、もう少し事例を絞りつつ、深い検討を行なってもらう方がよかったのではないかと感じた。 (ふしみん 50代 個人投資家) 商品説明ページへ お買い物かごに入れる
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