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資産設計の黄金比率この本はアセットアロケーションの本です。この本のほかにア セットアロケーションの本としておすすめなのは、『資産運用の強化書』(角山智 著 パンローリング)、『内藤忍の資産設計塾』(内藤忍 著 自由国民社)などがあります。要するに、分散 投資によって長期的に資産を成長させようという内容です。 最初の5年間に上位25%の成績を収めたマネジャーのうち、 その後の5年間に同じ結果になったのは、25%にすぎないと のことです。過去の好成績はあてにならないということです。 これはモーニングスターなどの調査会社の5つ星もあまりあて にならないということにもつながります。このことは特に投資 の初心者には気をつけることかもしれません。 また、株式と債券は基本的に逆の動きをするので、あわせて投 資するとリスクが低くなることも書いてあります。しかし、現 在日本の債券に投資しても利率はすずめの涙です。よって債券 に投資する意味はほとんどないと思います。外国債券について は、たとえばドル円でいうと長期的には円高になっているので 、債券の利率が為替の損益に負けてしまうのではないかという 危惧があります。個人的には外国債券への投資はあまりおすす めしません。特に高金利の債券には要注意だと思います。高金 利であるということは、それだけインフレがすすんでいるとい うことであり、通貨の価値が下がっていくということです。よ って、その通貨は弱くなるということです。現に今(2009年2 月)において、高金利通貨とよばれていたオーストラリアやニ ュージーランドの通貨は円高がすすんでいます。しかし、これ らの通貨の金利が上がっていく過程においては、その通貨を買 うのはおすすめかもしれません。 また、投資してから、資産の見直しを定期的にすることが大事 であると書いています。たとえば株式:債券=50:50であった のが、株式が値上がりして、株式:債券=60:40になったとし たら、株式を売って債券を買い、株式:債券の比率を50:50に 戻すことをいいます。これは自動的に割高なものを売り、割安 なものを買えるということでぜひ実行したいところです。 それから、株式には好調な時期と不調な時期があるといいます 。たとえば、アメリカ株が不調なときは、オーストラリア株や 日本株が好調だった過去があります。よって、セクターや国に ついても分散する必要があるでしょう。まあ、ETFで世界に 分散するという手もあります。たとえば、2009年2月現在、流 動性を気にしなければ、MSCI コクサイ指数(TOK)を買うとか 、もし流動性が気になるのなら、MSCIイーファ指数(EFA)、 とMSCI US Broad Market指数(VTI)を買うという手もありま す。前者の場合アメリカの比率が高い(50%くらい)なので、 後者のほうが比率を調整できるだけいいかもしれません。もし 、少額を積み立てたいなら、投資信託のSTAM グローバル 株式インデックス・オープンを買うという手があります。私は ヨーロッパ、オーストラリアなど、中国、ベトナム、日本など に分散して投資する予定です。(すでに中国、ベトナム、日本 へは投資済みです。もちろん含み損ですw。しかし、何回かに 分けて投資すれば、何年かあとにはプラスにもっていけると思 っています。) あと、投資アドバイザーを雇う上での注意事項が書いてありま す。これは投資を考える時間がないという人におすすめです。 全体的に書いてあることが良心的でおすすめできる本だと思い ます。 (bblue 30代 会社員) 商品説明ページへ お買い物かごに入れる 一覧に掲載されていない商品については モニタ募集中です!
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