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投資苑2アレキサンダー・エルダー/長尾慎太郎/山中和彦 パンローリング名著「投資苑」に引き続いて待望の第２弾である「投資苑２」が発売されたが、予想 にたがわぬ内容で、著者が「投資苑」で述べたことが相場の実践でどのように生かさ れているのかがよく理解できた。よって、「投資苑２」を読む前に、「投資苑」を熟 読しないとその効果は半減すると思った方がいいだろう。 「投資苑」で、著者のエルダ−博士は精神科医という特性を活かして、相場で負け続ける人と、アルコ−ル中毒の患者との類似性を見事に指摘していたが、相場に向かう前に、博士の出発点となっ たこの観察と考察を通じて、読者は自分の未熟な部分を思い返してみるといいだろう 。そのことを自問し、自覚することで、「投資苑２」で書かれている内容がスッと頭 に入ってくるだろう。相場は科学的な面と心理的な面で形成されているが、ともすれ ば心理的な面はおざなりにされてしまうが、エルダ−博士は、これをまず第一に明ら かにすることで、相場を構築し、その上でテクニカル分析を用いて、如何に利益に結 びつけるかを説明している。「投資苑」で解説していたテクニカルツ−ルをどのよう に実践の場で使いこなすかを詳細に解説してあり、書物ではあるが臨場感にあふれて いる。 その意味で、第2部は、本書の核心ともいうべき個所であろう。博士が説いているト レードの3つの側面、マインド（心理）、メソッド（方法）、マネー（資金）につい て、どう使いこなすかを解説している。始めに、利益をもたらすマインド面の規律。 次は、最適なトレードの見つけ方、仕掛け、手仕舞いについて。博士自身の好みのツ ールを披露して、システムテスト、デイトレーディング、さらに、新開発の衝動シス テム、セーフゾーンストップなどが解説してある。これらの方法を利用することで、 株式、先物、オプション、通貨など、あらゆる市場をかなりの確信に基づいてトレー ドすることが可能になるという。また、勝ち残るために欠かせない資金管理について も解説してある。 トレ−ドに常勝ということはありえない。つまづいた時、悩んだ時は、迷わず「投資 苑」と「投資苑２」をひも解くべきだろう。 ＜ペンネーム 先物バカ一代男 ４０代 会社員＞ 私の生徒のみなさんに捧ぐ”の巻頭ではじまるこの投資苑２は、その生徒の中の１人である私？にとって、トレードを学ぶのに非常に貴重なテキストの１冊になりました。これが、読後の感想です。 本書では、トレードの成功に必要なものとして、(1)規律 (2)リスクに耐えられるか (3)マインド (4)メソッド (5)マネー の５つを挙げています。特に(3)〜(5)の“３つのＭ”は三脚椅子の脚のように、どれ１つも優劣をつけることのできない程大切な、トレード成功の鍵となっています。 この３つは、本書の第２部に、詳しく説明してありますが、個人的に感銘を受けたのは、やはり“マネー”です。これは、第２部７章“資金管理の公式”で説明されています。私自身、資金管理はトレードの要と思っています。それは、投資手法は、各々各人のオリジナルがあり、（この本でも(4)メソッドに、著者の手法が記述されています）一般的なテクニカル分析も含め多種多様ですが、この資金管理が出来ていないと、どんなに優れたトレード手法を使っても、勝利することは出来ないと思います。“資金管理の公式”として出てくる“サメ防止の２％策”と“ピラニア防止の６％策”。これをしっかりと理解して順守すれば、誤ったトレードをしても、大きなダメージを受けず、正しいトレードであれば、慎重に利益を積み上げていくことができると思います。 以前は、トレード手法ばかりに注目していた私ですが、勉強して行くに連れて“資金管理”の重要性を感じていた訳ですが、本書を読むことで、再度、資金管理の重要性を認識させられました。 第３部のトレーディングルームへようこそでは、著者アレキサンダー・エルダー博士のトレーディング日誌を拝見することが出来ます。“投資の駄本”に多い後講釈のチャートと違い、“仕掛け”から“手仕舞い”までが、きちんと説明されているので、大変参考になりました。 総評としては、本書は、“トレードの実践を学ぶのに大変役に立つ本”だと思います。トレードについて学ぼうと思う人は、前著の“投資苑”と本書を読んでみることをお奨めします（私自身は、投資苑２Ｑ＆Ａを読んで理解を深めようと思っています）。 ＜ペンネーム ラッキー・キャット＞
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