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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/04/25 18:08, 提供元: フィスコ 25日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で反発、ハイテク株安で上値は限定*18:08JST 25日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で反発、ハイテク株安で上値は限定25日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比70.98ポイント(0.32%)高の21980.74ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が23.69ポイント(0.29%)高の8080.54ポイントと反発した。売買代金は2080億3610万香港ドルとなっている(24日は2047億5990万香港ドル)。 投資家心理がやや上向く流れ。米中対立の過度な警戒感が後退している。外電は25日、関係者の話として「中国政府は一部の米国製品に対する125%報復関税の一時停止を検討中」などと報じた。また、中国当局は協議をした事実はないと否定したが、トランプ米大統領は24日、通商問題で中国との交渉は進行中だと改めて強調。双方の見解に相違はあるものの、米政権の対中強硬路線が後退しつつあるとの見方が広がっている。中国の政策に対する期待感も支え。国際通貨基金(IMF)アジア太平洋局長のクリシュナ氏は24日、中国は不動産対策をさらに強める必要があると主張したほか、消費押し上げのため追加刺激策を打ち出す余地もあると述べた。ただ、上値は重い。米中対立の過度な警戒感は後退したとはいえ、通商交渉の難航も予想されている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.9%高、パソコン(PC)最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が3.4%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が2.9%高と上げが目立った。 セクター別では、中国の不動産が高い。中国奥園集団(3883/HK)が9.9%、遠洋集団HD(3377/HK)が5.8%、合景泰富地産(1813/HK)が6.1%、深センHD(604/HK)が2.6%ずつ上昇した。 スマートフォン部材・組立の銘柄群もしっかり。高偉電子(1415/HK)が6.1%高、瑞声科技HD(2018/HK)が3.4%高舜宇光学科技(2382/HK)が1.6%高、富智康集団(2038/HK)が4.2%高、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が2.2%高で引けた。 消費関連の一角も物色される。食肉加工の中国雨潤食品集団(1068/HK)が17.9%高、火鍋の呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が2.9%高、ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が2.8%高、即席麺の日清食品(1475/HK)が2.0%高、スポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)と免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)がそろって1.3%高で取引を終えた。 半面、半導体やクラウドの銘柄群は安い。華虹半導体(1347/HK)が6.3%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が4.4%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.8%、金山雲HD(3896/HK)が3.4%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が2.6%ずつ下落した。 一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の3295.06ポイントで取引を終了した。医薬が安い。石炭、不動産、銀行・保険、消費関連の一角なども売られた。半面、鉄鋼や非鉄・レアメタルは高い。公益、インフラ関連、証券、自動車も買われた。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |