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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2025/04/14 17:02,
提供元: フィスコ
14日の中国本土市場概況:上海総合0.8%高で5日続伸、医薬や自動車に買い
*17:02JST 14日の中国本土市場概況:上海総合0.8%高で5日続伸、医薬や自動車に買い
週明け14日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比24.58ポイント(0.76%)高の3262.81ポイントと5日続伸した。
前週の好地合いを継ぐ流れ。当局の株価対策が期待されている。上場投資信託(ETF)市場活性化のため、マーケットメーカーとして欧米企業の参入を認めるなどの規制緩和を検討していると伝わった。ほか、株価の急落を防ぐため、「中国本土の証券取引所が大口の株式売却を制限しているもよう」とも報じられている。また、3月の金融統計で、人民元建て新規融資額が市場予想を上回ったこともプラス。香港メディアの信報は市場関係者の見解として、新規融資の上振れは当局の金融緩和スタンスを示唆すると報道している。
一方、トランプ米政権は「相互関税」からスマートフォンやコンピューターなど電子機器・部品を除外し、これから公表する分野別の「半導体関税」に移行することを明らかにした。市場関係者の間には、相互関税よりも分野別関税の方が緩やかにとどまるとの見方も浮上している。なお、取引時間中に報告された3月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出が予想以上に伸びる一方、輸入は予想以上に減少した。現時点で相場に対する影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、医薬の上げが目立つ。昭衍新薬(603127/SH)が3.4%高、山東魯抗医薬(600789/SH)が3.0%高、浙江華海薬業(600521/SH)が2.1%高、薬明康徳(603259/SH)が1.9%高、浙江医薬(600216/SH)が1.8%高で引けた。市場の一部に、電子機器・部品と同様に、医薬品も相互関税の対象から除外される可能性があるとの観測が流れている。
自動車株も高い。北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が9.0%、安徽江淮汽車集団(600418/SH)が6.3%、賽力斯集団(601127/SH)が6.1%、東風汽車(600006/SH)が3.0%、上海汽車集団(600104/SH)が2.2%ずつ上昇した。資源・素材株、金融株、公益株、ハイテク株、インフラ関連株なども買われている。
半面、不動産株の一角はさえない。新城控股集団(601155/SH)が2.0%、金地集団(600383/SH)が0.8%、信達地産(600657/SH)と保利発展控股集団(600048/SH)がそろって0.7%ずつ下落した。酒造株や空運株も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.80ポイント(1.49%)高の258.48ポイント、深センB株指数が14.23ポイント(1.22%)高の1179.19ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)
《CS》
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