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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/04 18:00, 提供元: フィスコ 4日の香港市場概況:ハンセン2.8%高で反発、テック指数は5.1%上昇*18:00JST 4日の香港市場概況:ハンセン2.8%高で反発、テック指数は5.1%上昇4日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比572.70ポイント(2.83%)高の20789.96ポイントと反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が259.52ポイント(3.51%)高の7643.63ポイントと続伸した。ハンセン指数は昨年11月7日以来、約3カ月ぶりの高値水準を回復している。売買代金は1618億7520万香港ドルに拡大した(3日は1249億5590万香港ドル)。 「トランプ関税」の悪材料を織り込む流れ。日本時間4日14時1分の期限を迎え、トランプ米政権が中国からの輸入品に10%の追加関税を発動した。関税発動直後に、指数は上げ幅を急速に縮小したものの、再び値を戻している。中国側は米国の石炭や液化天然ガス(LNG)に15%の関税を課すなど対抗措置に踏み切ったが、相場に与える悪影響は限定された。市場関係者の間からは、想定の範囲内との声も聞かれている。また、中国政府は国内経済に対する影響を和らげるため、景気対策を強めるとの思惑も広がった。なお、中国本土は春節(旧正月)の大型連休中で、本土A株市場はきょう4日まで休場。あす5日から取引再開される。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)と新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)がそろって8.7%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.5%高と上げが目立った。 セクター別では、半導体・人工知能(AI)関連が高い。SMICのほか、晶門半導体(2878/HK)が16.7%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が13.1%、華虹半導体(1347/HK)が12.7%、万国数拠HD(9698/HK)が19.9%、金山雲(3896/HK)が9.7%、美図(1357/HK)が8.5%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が8.0%ずつ上昇した。新興ハイテク株の買いで、ハンセン科技(テック)指数は5.1%高と他の指数をアウトパフォームしている。 中国不動産セクターも急伸。遠洋集団HD(3377/HK)が18.2%高、世茂集団HD(813/HK)が9.9%高、雅居楽集団HD(3383/HK)と広州富力地産(2777/HK)がそろって5.0%高と値を上げた。 自動車セクターも買われる。理想のほか、小鵬汽車(9868/HK)が12.4%高、吉利汽車HD(175/HK)が7.8%高、蔚来集団(9866/HK)が4.5%高で引けた。 消費セクターも物色される。フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が11.4%高、火鍋チェーンの海底撈国際HD(6862/HK)が6.7%高、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)と組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)がそろって6.4%高、スポーツ用品の李寧(2331/HK)が5.7%高、ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が5.1%高で取引を終えた。 半面、マカオ・カジノ関連はさえない。美高梅中国HD(2282/HK)が3.0%、永利澳門(1128/HK)が2.2%、新濠国際発展(200/HK)が2.4%、澳門博彩HD(880/HK)が1.3%ずつ下落した。今年1月のマカオ域内カジノ売上高が前年同月比で5.6%減少し、2カ月連続でマイナス成長となったことが引き続き売り材料視されている。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |