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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/10/13 12:43, 提供元: フィスコ 船場 Research Memo(3):調査・分析から運営まで空間創造を一気通貫で支援。高付加価値案件に強み(1)*12:43JST 船場 Research Memo(3):調査・分析から運営まで空間創造を一気通貫で支援。高付加価値案件に強み(1)■事業概要 1. 業務領域と強み 船場<6540>は商業施設を中心に、内装における業務プロセスを一気通貫で受託できる企業である。設計と監理、施工が基本となるが、それ以前の上流工程(マーケティング調査・分析、企画・コンセプト策定、基本構想・マスタープラン)から積極的に手掛ける。上流工程においては、顧客の経営戦略を踏まえた能動的な提案ができる点、空間コンセプトを具体化する構想力を備える点などが強みである。営業面では、職種を超えて営業チームを形成することで、小回りの利いたスピーディーな営業活動を展開する。設計においては、人と街、自然環境の調和を図る設計力が強みである。また、監理・施工においては、品質を確保する施工力を強みとする。現在では先進的なオフィス空間やホテル、公共インフラなども手掛け、商業施設づくりで培った「賑わう場づくりのノウハウ」と、エシカルやラグジュアリーなど高付加価値案件での豊富な実績を強みとして、空間創造を一気通貫で支援している。 2. ディスプレイ市場の動向 ディスプレイ市場はイベント・展示会等分野と建築内装等分野で構成される。このうち同社は、建築内装等分野を主なフィールドとしている。成長ドライバーとしては、ホテルや海外ブランド店舗などのブランド価値や集客力を向上させるための新改装、「働きやすい環境づくり」に向けたオフィス改装の取り組み、国際的なイベント開催などがある。2026年の市場は、2025年の大阪・関西万博の特需の反動減もあるが、同社は大阪・関西万博関連の案件が多くなかったため影響は少ない。オフィス分野では、人手不足に伴う積極採用や優秀な従業員のリテンションに起因する企業ブランディングの観点から、オフィスの移転や職場環境改善への投資が活発化するトレンドにある。 3. BIMの推進による生産性の向上 近年では、業務効率化や生産性向上を目的としてBIM※を積極推進している。特に3Dビジュアライゼーションの活用が合意形成の迅速化に大きく寄与し、関係者の理解の深化や時間短縮及びそれに伴うクリエイティブ作業の時間増加につながっている。BIM基本技術の習得人材比率は2024年12月期に設計職の76%に達し、現在も7割を超えて推移している。2025年8月には、BIM分野グローバルリーダーである米国Autodesk, Inc.と、戦略的提携に関する覚書(MOU)を締結し、同社の共通データ環境(CDE)構築と教育コンテンツの展開を通じて、内装業界のDX推進とBIMの普及に貢献する取り組みを積極化している。2026年6月に同社は、10年後を見据え、BIMの進化の先にある「BIM Level 5(空間の解放)」を独自に定義し、AIとデータの活用によって専門家だけでなく施主や利用者も空間づくりに参加できる未来像を提示した。空間を「作って終わり」にせず運用データから成長・進化させ続ける新たなBIM経営のあり方を追求している。 ※ BIM:Building Information Modeling(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の略。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫) 《HN》 記事一覧 |