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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/09/17 11:01, 提供元: フィスコ

SBSHD Research Memo(1):M&A効果と収益改善施策により物流事業が大幅増収増益へ

*11:01JST SBSHD Research Memo(1):M&A効果と収益改善施策により物流事業が大幅増収増益へ
■要約

SBSホールディングス<2384>は、3PL(物流一括受託サービス)の大手で、積極的なM&Aと物流施設の開発及び流動化による独自ビジネスモデルで成長を続けている。2018年にリコーロジスティクス(株)(現 SBSネクサード(株))を子会社化以降、大手メーカーの物流子会社を相次いでグループ化し、売上高及び営業利益は2017年12月期から2025年12月期までの8年間で3倍強に急拡大した。

1. 2026年12月期中間期の業績概要
2026年12月期中間期の連結業績は、売上高で前年同期比28.8%増の294,258百万円、営業利益で同180.9%増の17,948百万円と大幅増収増益となり、会社計画(売上高280,000百万円、営業利益15,000百万円)に対しても上回って着地した。物流事業の売上高が新規連結効果※もあって同21.7%増の269,087百万円、営業利益で同71.6%増の8,334百万円となったほか、不動産流動化の実施により不動産事業が大幅増収増益となったことが主因だ。物流事業における新規連結効果は売上高で33,043百万円、営業利益で888百万円の増額要因となっており、既存事業ベースでは6.7%増収、53.3%増益であった。料金適正化や不採算拠点の収支改善等の取り組みが奏功し、営業利益率も前年同期の2.2%から3.1%に回復した。

※ 2025年12月期第3四半期よりBlackbird Logistics B.V.(オランダ)、2026年12月期よりブリヂストン物流(株)が連結業績に加わった。

2. 2026年12月期の業績見通し
2026年12月期の連結業績は、売上高で前期比18.3%増の580,000百万円、営業利益で同24.4%増の26,500百万円と期初計画(売上高560,000百万円、営業利益24,000百万円)から上方修正した。物流事業の中間期業績が計画を上回ったことが主因だ。下期については中東情勢の混迷や国内の物価上昇など不透明感が残ること、並びに子会社の本社移転により数億円の費用計上を見込んでいることから保守的な計画となっているが、物流事業は7月も堅調に推移するなど翳りは見えておらず、今後も市場環境に大きな変化が無ければ、通期業績もさらに上振れする可能性がある。

3. 中期経営計画
2026年12月期にスタートした5ヶ年の中期経営計画「Harmonized Growth 2030」では、利益成長を伴うバランスの取れた安定成長に取り組み、最終年度2030年12月期の経営数値目標として売上高7,000億円、営業利益380億円、ROE14.1%を掲げた。基本戦略として、物流事業の成長戦略&不動産開発のオーガニック成長に、M&Aによるインオーガニックな成長を加えることで目標達成を目指す。物流事業では営業利益率改善に向けて不採算拠点・不採算事業の撲滅など収益構造改革に取り組んでおり、同事業の利益率を2025年12月期の2.6%から4.5%まで引き上げる。国内のM&A案件はメーカー系物流会社など多くあるようで、今後も精査を行いながらM&A戦略を推進する考えだ。

4. 株主還元方針
株主還元については成長投資と財務健全性のバランスを考慮しつつ、2025年12月期より連結配当性向30%以上を目安に安定的かつ継続的な配当を実施するとともに、早期に35%水準まで引き上げる意向を明らかにした。2026年12月期の1株当たり配当金は業績計画の上方修正を行ったことで、期初計画から15.0円上積みし120.0円(配当性向32.9%、前期比30.0円増配)とすることを発表した。

■Key Points
・2026年12月期中間期はM&A効果も寄与し大幅増収増益に
・上方修正した2026年12月期業績見通しは上振れ余地あり
・2030年12月期の営業利益目標380億円の達成に向け順調な滑り出し
・連結配当性向で35%の水準に段階的に引き上げ、安定的かつ継続的な増配を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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