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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/07/06 12:42, 提供元: フィスコ

EG Research Memo(2):SNS監視、カスタマーサポート、サイバーセキュリティなどをワンストップで提供

*12:42JST EG Research Memo(2):SNS監視、カスタマーサポート、サイバーセキュリティなどをワンストップで提供
■会社概要

1. 会社概要
イー・ガーディアン<6050>は、「We Guard All」を経営理念に掲げる、総合ネットセキュリティ企業である。1998年にコンテンツプロバイダ事業を主とするITベンチャー(旧 (株)ホットポット)として設立した。2005年に掲示板投稿監視事業に一本化し、現社名に変更した。2010年に東京証券取引所(以下、東証)マザーズに上場後、M&Aや会社分割を経て、ネットセキュリティサービスをワンストップで提供する“総合ネットセキュリティ企業”としての基盤を確立した。

主なM&Aとしては、2012年にネット監視事業のイーオペ(株)(イー・ガーディアン東北(株)2026年にイー・ガーディアン(株)に吸収合併)、2014年に人材派遣業の(株)パワーブレイン(2015年、リンクスタイル(株)に商号変更。2017年、EGヒューマンソリューションズ(株)に商号変更。2018年、同社に吸収合併)、2017年にデバッグ事業のトラネル(株)(2019年、EGテスティングサービス(株)に商号変更)、2015年にHASHコンサルティング(株)(2017年、EGセキュアソリューションズ(株)に商号変更)、2017年にデバッグ事業の(株)アイティエス(2019年、EGテスティングサービスに商号変更)を子会社化した。近年は、クラウド型セキュリティサービスの(株)グレスアベイル(2019年)、ソフトウェア型WAFの(株)ジェイピー・セキュア(2020年)を子会社化し、両者をEGセキュアソリューションズへ統合し、サイバーセキュリティ分野の体制を強化している。

海外展開においては2017年に設立したE-Guardian Philippines Inc.、2021年に設立したE-Guardian Vietnam Co.,Ltd.が拡大を続けている。

2026年3月末現在で、子会社は国内3社、海外2社、従業員数は2,123名(うち臨時従業員数1,740名)である。

2016年9月に東証1部に昇格した後、2022年4月の東証再編に際してプライム市場に移行した。2023年8月にはチェンジHDと資本業務提携を行い、サイバーセキュリティ業界の再編をリードする体制を構築した。これにより、エンタープライズ向けのデジタルBPO領域へ進出した。

2. 事業概要
売上高の主力はソーシャルサポートであり、2026年9月期中間期で売上高の63.5%を占める。それに、アド・プロセス(同11.2%)、ゲームサポート(同10.2%)、サイバーセキュリティ(同10.0%)が続く。その他はハードウェアに対するデバッグなどである(同4.9%)。

(1) ソーシャルサポート
ソーシャルサポートは、ソーシャルWebサービスを含む様々なインターネットサービスを対象に、投稿監視、カスタマーサポート並びに風評調査などを提供する。同社の特長は、豊富な実績を持つ人材による有人監視に加え、専門特化した監視ツール(システム監視)を併用している点にある。独自開発したAI判別システムは低コストで高品質なサービス提供をするうえで強みとなっている。

(2) ゲームサポート
ゲームサポートは、主にソーシャルゲームを対象に、ゲームをリリースする前に行うデバッグ作業からリリース後のプロモーション、問い合わせ対応などのカスタマーサポートまで一気通貫で提供する。近年は国内のゲーム市場のヒットタイトルが減少し厳しい状況にあるものの、国内ゲーム会社の海外進出や、中国・韓国など海外のゲーム会社の日本進出など海外案件の獲得に注力している。英語対応にはフィリピン、日本語対応はベトナムなど、海外拠点も活用する。

(3) アド・プロセス
アド・プロセスは、広告審査業務をはじめ、広告枠管理、入稿管理、広告ライティングといった運用代行業務を提供する。業務は、同社センターでの請負、あるいは顧客先へ派遣・常駐という形態がある。従来、労働集約的な側面が強かった広告関連業務に対し、同社独自のAIシステムやRPA(Robotic Process Automation)を活用し、生産性を高めている。近年は成長が続く動画市場において、動画広告に対する審査業務が増加傾向にある。

ソーシャルサポート、ゲームサポート、アド・プロセスの業務モデルは、対応量(件数)に応じた課金体系を採用している。これにより、リーズナブルな料金で長年のサービス経験に基づく専門的なサービスを提供する。また、導入までのスピードが速いことも強みとなっている。

(4) サイバーセキュリティ
サイバーセキュリティは、セキュリティ業界の第一人者である徳丸浩(とくまるひろし)氏率いる専門家集団が、「脆弱性診断」「WAF」「SOCサービス」「セキュリティ」の経営課題を解決するコンサルティングサービスなどの総合的なサイバーセキュリティサービスをワンストップで提供する。2022年9月には、多様なWebサイトのセキュリティ対策を支援する目的でクラウド型WAFの提供を開始し、その拡販に成功した。

(5) その他
その他には、ハードウェアのデバッグ事業が含まれる。子会社EGテスティングサービスが30年以上の経験とノウハウに裏打ちされた専門性の高いサービスを提供する。2021年には八王子テストセンターを開設し、多面的機能テストの需要へ対応する体制を構築している。

3. 強み
同社の事業は、有人監視から始まったが、現在でも「人」にしかできない業務や「人」ならではの業務において20年以上の運用実績を有している。同時にシステム化が可能な業務には早期から積極的に「AI・システム」を活用してきた。

2010年代には、AI型投稿監視システム「E-Trident」や人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」の併用が始まり、業務は格段に進歩した。これにより、他社にはない低コストかつ高品質なサービス提供が可能となった。2018年からは、自社開発のRPAを活用した業務の自動化に取り組み、アド・プロセス分野における広告審査・広告運用業務の効率化に貢献している。また、2022年には、テキスト・画像・動画・音声などの幅広い投稿をより正確かつスピーディーにチェックする新たな投稿監視システム「kotonashi(コトナシ)」を開発・導入した。さらに、2025年9月期には、生成AIを活用した翻訳システム「EG Trans Works」を開発し、多言語サポート業務やローカライズ・カルチャライズ業務へ導入した。ガバナンステクノロジーズとの連携により、メールテンプレート管理ツール「hinagata」に生成AIを実装し、カスタマーサポート業務へ導入するなど、AI活用を深化させている。

また、2026年3月にAI戦略統括部を新設。日々進化するAIをより高度かつスピーディーに運用し、案件へのAI導入による業務効率化を実現している。

このように同社の強みは、「人」が運用ノウハウやデータを蓄積し、それを活用して独自開発した「AI・システム」により運用を効率化することで、低コストかつ高品質なサービスを提供する点にある。結果として、2025年9月期の売上高営業利益率は13.3%と高い収益性を実現している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)


《HN》

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