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 | フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/10/31 13:25, 提供元: フィスコ 光フードサービス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)*13:25JST 光フードサービス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)光フードサービス<138A> ■光フードサービス 大谷様 まず大切なのは「採用時のミスマッチを防ぐこと」だと考えています。現在は人材獲得競争が激化しており、求人媒体ではどうしても“キラキラした理想像”を前面に出した募集広告が多くなります。しかし、そのイメージで入社した人材が初日に「思っていたのと違う」と感じてしまえば、長期的な定着は難しくなります。そのため、採用段階で現実とのギャップをできるだけ少なくすることを重視しています。 加えて、さらに重要なのは「働きやすさの向上」です。具体的には人事考課制度が鍵になると考えています。退職理由の多くは「自分はこれだけ頑張っているのに、なぜあの人の方が給与が高いのか」といった不公平感です。そこで、正しい努力をすれば正しく評価され、公平に処遇される仕組みを整えることが重要です。 当社では教育プログラムと人事考課制度をワンセットとして考える必要があると考えています。 ●DAIBOUCHOU 確かに、不公平感を抱くと辞めたくなりますし、「思っていた職場と違う」と感じれば早期離職につながりますよね。逆に言えば、1年程度働き続けられた方は、その後は定着しやすいのではないでしょうか。 ■光フードサービス 大谷様 はい、その通りです。 ●DAIBOUCHOU なるほど。逆に1年経っても昇給がなく、状況が変わらないとなると失望してしまうケースもあるのですね。 ■光フードサービス 大谷様 そうですね。やはり入社して1年間しっかりと働いていただければ、その後の離職率は大きく下がります。そのため、まずは採用時のミスマッチを防ぐことが重要です。さらに、教育プログラムに沿った研修を進め、本人の評価が適切に上がっていく仕組みをつくることが、定着において大切なポイントだと考えています。 ●DAIBOUCHOU 加えて、セントラルキッチンの存在も大きいのではないですか。調理をすべて店舗で一から行うのと比べれば、従業員の負担が軽減されるのではないでしょうか。 ■光フードサービス 大谷様 はい、それは大きいと思います。セントラルキッチンを活用することで、仕込み作業が軽減され、労働時間の短縮にもつながります。今後も労働環境の改善にはさらに力を入れていきたいと考えています。 ●DAIBOUCHOU なるほど。仕込みが多いと長時間労働になりやすいですからね。 最近はQRコードでの注文なども増えていますが、この業態でデジタル化を導入するのは難しいのでしょうか。会話のきっかけを大切にしたいなら、アナログの良さもあると思いますが。 ■光フードサービス 大谷様 当社では全店舗でお客様のスマートフォンを使ったモバイルオーダーを導入しています。 ●DAIBOUCHOU そうなんですね。デジタルとアナログが両立しているわけですね。 ■光フードサービス 大谷様 はい。デジタルには効率や利便性といった良さがありますが、当社は10坪前後の立呑み店という昔ながらのアナログな雰囲気も大切にしています。そのため、デジタルとアナログの強みをうまく掛け合わせることを意識しています。 ●DAIBOUCHOU なるほど。注文履歴も分かるようになっているのですね。お客様の過去のオーダーから料理の好みも把握できると。面白いですね。 ■光フードサービス 大谷様 はい。その通りです。DX化を進めることで、隣の店舗に常連のお客様が“はしご”して来られた場合でも、その方がレモンチューハイを好まれることがすぐに分かります。そこで「本日もレモンチューハイでよろしいですか」と声をかければ、「気が利いているね」と喜んでいただけます。こうした取り組みが顧客満足度の向上につながっています。 ●DAIBOUCHOU そうですね。お客様にとっても嬉しい仕組みですね。 ■光フードサービス 大谷様 はい。裏側ではデジタルをしっかり活用しつつ、対面ではアナログで丁寧に対応する。その掛け合わせが大切だと考えています。 ●DAIBOUCHOU なるほど。そうすることで無理なくお客様に特別な対応ができるのですね。とても興味深いです。ありがとうございます。 では次にお伺いします。御社は都市部の繁華街にドミナント出店されているのが特徴ですが、こうした立地は通行量が多い一方で、集客面でも求人面でも競合店が非常に多い環境だと思います。御社が競合に勝つために工夫されている点について教えていただけますか。 ■光フードサービス 大谷様 まず、競合についてですが、当社が分析した結果、直接的に競合するのは大手チェーンではなく、むしろ個人経営の店舗であると考えています。そのため、個人店との差別化をいかに図るかが非常に重要です。 差別化の一つは「来店動機の提供」です。単に食事やお酒を楽しむだけでなく、「人に会いに行きたい」という動機をお客様に持っていただけること。これが当社ならではの強みであり、他にはない魅力になっていると考えています。 一方、求人に関してはまさに“人材獲得戦争”の様相です。その中で当社が優位に立てた要因のひとつが、上場審査を通じて労務管理を徹底的に整備できたことです。東証の上場審査では労務面の基準が非常に厳しく、これをクリアすることで「ピカピカの労務環境」を実現できました。その結果、同業他社との差別化につながり、採用面でも有利に働いていると考えています。 ●DAIBOUCHOU なるほど。つまり、個人店との差別化として「人に会いに行く」という動機付けを強みにしつつ、労務環境の改善によって採用競争でも優位に立てているということですね。 ■光フードサービス 大谷様 はい、その通りです。 ●DAIBOUCHOU 確かに、テナント側から見ても上場企業であれば安心して貸せるという点はあるかもしれませんね。 ■光フードサービス 大谷様 はい。信用力の向上は非常に大きな効果をもたらしていると思います。 ●DAIBOUCHOU 分かりました。では次に、最近出店ペースが加速しているように見えますが、その要因と今後の出店余地について教えていただけますでしょうか。 光フードサービス株式会社×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)に続く 《KM》 記事一覧 |