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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/25 14:08, 提供元: フィスコ ベイシス Research Memo(8):BLASにAI機能を追加、RPA推進により手作業時間を大幅に削減*14:08JST ベイシス Research Memo(8):BLASにAI機能を追加、RPA推進により手作業時間を大幅に削減■ベイシス<4068>のトピックス 1. 画像認識AIの特許を取得 2024年7月、自社開発画像認識AIに関する特許を取得したことを発表した。このAIは、独自開発のクラウド型施工管理システム「BLAS」と連携し、現場作業の効率化と生産性向上をさらに進めるために開発された。AIとRPAを掛け合わせることで、現地写真と報告データの照合といった品質チェック業務を自動化する。これにより、特定の正誤確認作業の工数を95%削減することが可能となり、品質の確保と効率化を通じて、新たな付加価値を提供すると期待される。 2. 丸文とローカル5G拡大に向けた無線エリア設計伴走サービスを開始 2024年8月、半導体・電子部品・電子応用機器を国内外で販売するエレクトロニクス商社である丸文<7537>との協業を開始した。丸文が提供する無線エリア設計伴走サービスにおいて、ネットワーク機器ベンダー及びローカル5G事業者とエンドユーザーとの伴走役として機器設置の最適化を支援する。また、丸文の新サービスである「イーリス顧客ポータル」を活用し、サポート情報などを顧客自身が把握できるようにすることで、運用管理業務の軽減を支援していく。ローカル5Gとは、大手キャリアが提供する通信回線を利用するのではなく、事業者が5Gの周波数を国から直接割り当てを受けて基地局を設置し、安定的で高セキュリティな通信を特定範囲で利用可能とする通信方法である。同社としては丸文と協業することで、顧客に対してローカル5G利用に関する負担軽減の支援を目指す。 3. 東京大学発AIベンチャーAirionとの共同実証実験を開始 2024年11月、東京大学発のAIベンチャーであるAirion(株)とAI開発を委託する契約を締結した。「BLAS」と連携して、ガスメーターに取り付けるNCU※の設置精度確認業務をAIで自動化するための実証実験を開始した。これにより、ガスメーターの物理的な設置状況をAIで確認することが可能となり、確認業務の工数削減と、設置精度の向上に貢献する。 ※ ネットワークコントロールユニットの略でガスメーターに設置する機器を指す。 4. 株主優待制度の導入 同社は2025年3月、株主への支援に対する感謝と、同社株式の投資対象としての魅力を高めるため、株主優待制度を導入すると発表した。毎年6月末日と12月末日時点の株主名簿に記録された200株以上を保有する株主が対象となる。保有株式数に応じて、オンライン上でギフト券や商品を受け取ることができる「デジタルギフト」を贈呈する。これにより、多くの株主に株式の長期保有を促すねらいだ。 ■CSR活動、SDGsへの取り組み 「関わる人を大切にする」という重点課題への取り組みを通じて、ESG経営を推進 「ふくしま応援企業ネットワーク」に参画し、福島県の風評被害の払拭と風化防止に貢献している。「ふくしま応援企業ネットワーク」は、福島県産品の購入促進や福島県内観光施設の利用促進等を主体とした「福島復興推進運動」を推進する協議会である。同社は、福島県の名産品を全社員に配布し、SDGsの「17の目標」のうち「11.住み続けられるまちづくりを」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」といった目標達成への貢献を図った。今後はSDGsに関するワークショップなどを通じて理解を深め、全社一丸となってサステナビリティへの取り組みを推進する予定である。 また、SDGsへの取り組み強化に向けてESG経営に注力している。一例として、2024年6月に開催された第19回「ふれ愛まつりだ、芝地区!」へのメンバーとしての参加が挙げられる。地域の交流を深めることが目的で、社会貢献活動の一環として行っている。2024年7月には、(株)アクティブアンドカンパニーが運営する奨学金代理返済サービス「奨学金バンク」への参画を発表した。奨学金の返済を必要とする学生と求職者の負担を軽減する。同社のサステナビリティに関するマテリアリティ(重要課題)である「関わる人を大切にする」に取り組むことでESG経営を推進する。 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《HN》 記事一覧 |