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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/25 14:06, 提供元: フィスコ ベイシス Research Memo(6):2026年6月期は増収増益を見込む。積極投資と利益率改善を両立し、成長目指す*14:06JST ベイシス Research Memo(6):2026年6月期は増収増益を見込む。積極投資と利益率改善を両立し、成長目指す■今後の見通し 1. 2026年6月期の業績見通し ベイシス<4068>の2026年6月期の連結業績予想については、売上高8,684百万円(前期比8.8%増)、営業利益234百万円(同31.8%増)、経常利益228百万円(同36.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益128百万円(同32.9%増)と、増収増益を見込んでいる。またEBITDAは315百万円(同24.3%増)、調整後EBITDAは357百万円(同22.8%増)を見込む。モバイルエンジニアリングサービスは厳しい状況が継続することを予想する一方で、IoTエンジニアリングサービス及びITエンジニアリングサービス等のその他サービスの売上増加を見込んでおり、トータルとしては前期に引き続き堅調な伸びを予想している。利益面では、2025年6月期同様、売上総利益率改善や販管費率低下に向けた施策を進めることで、営業利益率のさらなる向上を目指す。なお投資は前期を上回る規模の総額450百万円(前期は310百万円)を計画する。内訳は、新規採用49人(前期比4.2%増)やストック案件増加に伴うPM(プロジェクトマネジャー)数を2025年6月期23人から32人増加し55人体制にするため、86百万円(同3.1%減)を投資する。そのほか、営業組織の強化等では185百万円(同86.8%増)、BLAS等の自社プロダクト開発や販売体制強化として179百万円(同46.7%増)と、積極的な成長投資とともに、利益率改善に向けたコストコントロールを進め、継続的な成長実現を目指す。 モバイルエンジニアリングサービスは、売上高2,824百万円(前期比16.2%減)を見込む。通信キャリア各社の投資抑制の継続に伴い、エンジニアの常駐案件の一部も終了する見通しである。同社は、通信キャリア各社の投資動向を見据えた対応で収益機会の獲得を目指している。具体的には、5Gネットワークへの投資が一段落した通信キャリア各社は、5Gを活用したエンタープライズ向けソリューション提供に向けた投資を拡大しており、同社は5GにAIやIoT、クラウドといった先進技術を組み合わせることで、企業のDX支援サービスとしてシステム開発や保守等のエンジニアリング作業の需要をねらう。同社は自社の擁する人材やノウハウを武器に売り込みを図り、プロジェクト参画を目指す。 IoTエンジニアリングサービスは、売上高4,191百万円(前期比26.7%増)を見込んでいる。スマートメーター案件は2026年6月期も引き続き堅調な受注獲得を予想し、監視・保守サービスの売り込み強化によってストックビジネスを拡大させる方針である。加えてこの分野では、スマートロック、AIカメラ、入退室管理システム、デジタルサイネージ等のスマート社会を支えるデバイスソリューションへの関心が高まっており、同社への引き合いが増加しているようだ。機器の設置から各種監視や設置後の運用・保守まで一貫してサービスを提供し、受注拡大を目指す。 ITエンジニアリングサービス等のその他サービスは、売上高1,668百万円(前期比27.5%増)を見込む。引き続きITインフラ案件の獲得に注力し、特にストック案件をモバイルエンジニアリングサービスに続く新たな収益の柱の1つとして育成するほか、NTTグループとの取り引きを拡大する。2025年6月期に一定の成果を出した案件単価の交渉も継続して推進する。2025年6月期の実績では、大手顧客を中心に単価改定の理解を得た一方、交渉が不調に終わった顧客もあり、2026年6月期に双方に対してさらなるコスト転嫁を図るべく価格交渉に臨む。さらに、価格妥当性に加え、同社サービスに対する顧客満足度からのバリューベースの価格交渉を目指す。 (執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一) 《HN》 記事一覧 |