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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/24 13:31, 提供元: フィスコ フルサト・マルカHD Research Memo(1):2025年12月期予想を下方修正。2026年12月期は回復期待*13:31JST フルサト・マルカHD Research Memo(1):2025年12月期予想を下方修正。2026年12月期は回復期待■要約 フルサト・マルカホールディングス<7128>はフルサト工業(株)と(株)マルカが2021年10月に経営統合して設立した持株会社である。機械・工具や建設資材の技術商社にとどまらず、ユニーク・ソリューション・カンパニーを目指している。なお2026年1月1日付(予定)で商号をユニソルホールディングス(株)に変更する。 1. 2025年12月期中間期の業績概要 2025年12月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比1.2%増の79,779百万円、営業利益が同11.7%減の1,507百万円、経常利益が同14.1%減の1,856百万円、親会社株主に帰属する中間純利益が同65.2%減の996百万円となった。売上高は建設資材が減収となったものの、機械・工具が堅調に推移し、建設機械の好調も寄与して小幅増収となった。利益面はプロダクトミックス改善などにより売上総利益率が上昇したが、一過性の人件費増加(賞与引当期間見直し及び新人事制度導入の影響)により営業・経常減益となった。親会社株主に帰属する中間純利益については、前年同期の特別利益に計上した投資有価証券売却益の剥落も影響した。 2. 2025年12月期通期の業績見通し 2025年12月期通期の連結業績予想は2025年8月8日付で下方修正して、売上高が前期比0.2%増の162,000百万円、営業利益が同9.3%減の3,500百万円、経常利益が同12.0%減の4,100百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同45.8%減の2,500百万円としている。機械・工具及び建設資材セグメントを取り巻く事業環境が当初予想より悪化していることを考慮して、下期の見通しを下方修正した。前期比では機械・工具、建設機械、IoTソリューションが増収増益と堅調であるものの、建設資材が低調なため全体として減益予想としている。ただし機械・工具は受注が回復傾向となっており、受注から納品までのリードタイムの影響で2025年12月期中の売上につながらないものの、2026年12月期は上期から売上回復が見込まれるほか、経営統合シナジーの本格化によって、2026年12月期には業績回復が期待できると弊社では考えている。 3. 中長期の成長戦略 同社は10年後のありたい姿として「UNIQUE SOLUTIONS」を掲げ、ユニークなアイデアで現場が抱える様々な課題に自ら向き合い、一番に選ばれる「ソリューション・パートナー」を目指している。さらに経営統合シナジーを加速させるため、2026年1月(予定)にグループ内組織再編(同社が商号をユニソルホールディングスに変更、マルカと(株)ジーネットが統合してユニソル(株)を設立、マルカの建設機械部門を分社化して新会社を設立)を実施する。再編によって事業ねじれを解消し、セグメント中核会社による「事業責任の明確化」と「自分事化」によるシナジー創出を加速する。なお、株主還元については普通配当の中長期的な株主還元目標を「DOE(株主資本配当率)3.5%以上」として、継続的な増配を目指している。DOEについては2025年12月期に目標の3.5%以上を前倒し達成する見込みだ。 ■Key Points ・2025年12月期中間期は、一過性の人件費増加の影響により減益 ・2025年12月期通期予想を下方修正するも、受注は回復傾向 ・2026年1月にグループ内組織再編の実施を予定。シナジー創出を加速 ・DOE3.5%以上とする目標を2025年12月期に達成する見込み (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展) 《HN》 記事一覧 |