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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/09/12 16:57, 提供元: フィスコ

来週・再来週の相場で注目すべき3つのポイント:米小売売上高、米FOMC、日銀会合

*16:57JST 来週・再来週の相場で注目すべき3つのポイント:米小売売上高、米FOMC、日銀会合
■株式相場見通し

予想レンジ:上限66500円−下限62500円

今週末の米国株式市場は上昇。ダウ平均は前日比509.19ドル高の52573.29ドル、ナスダックは同251.31ポイント高の26333.04で取引を終了した。225ナイト・セッションは日中終値比550円高の64510円。8月消費者物価指数(CPI)はコア指数の上昇率が市場予想を上回り、9月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測が強まった。ただ、原油価格の上昇が一服したことで、市場心理は改善する形となった。

来週は日米で金融政策イベントが予定されており、ともに市場へのインパクトが想定される。CPIを受けて15-16日開催予定の米FOMCでは利上げ実施の可能性が高いとみられる。前任のパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長時代と違って事前のコンセンサスが形成されておらず、短期的には、利上げ決定を受けてネガティブな反応を見せよう。一方、利上げ見送りの場合でも、先行きの利上げ実施懸念が拭えない状況に変化はなく、かつ、トランプ大統領が公然とFRBに利下げ圧力をかける中で、独立性に対する懐疑的な見方が浮上することにつながりそうだ。

一方、日銀金融政策決定会合では、6月会合以来3カ月ぶりの追加利上げが確実視されている。中立金利の推計中央値である1.75%までの利上げ継続(さらにあと2回の利上げ)も想定されており、植田日銀総裁の会見も、改めての円安進行につながるようなハト派的な姿勢にはなりにくいだろう。仮に、米国が利上げを見送った場合は、日銀の継続的な利上げ実施が円高の加速化につながる可能性がある。出尽くし感も強まりにくく、株価のアップサイドにつながるようなイベントにはならないだろう。

9月は米国株を中心に最もパフォーマンスが悪化しやすい月として知られている。逆に言えば、月後半に差し掛かる翌週は、9月通過後の株価リバウンドを見据える局面であるともいえよう。それぞれ期待材料としては捉えにくい翌週の日米金融政策イベントを通過することも、買い安心感を強めやすいと考えられる。一向に改善の兆しが見えない中東情勢や、米中間選挙の接近などは例年と様相を異にしているが、日経平均株価も再度26週移動平均線にタッチするなど調整は進んでおり、近くあく抜けムードは強まることとなろう。

28日には配当権利付き最終売買日を迎えることで、28日から29日には配当再投資の買い需要が発生する。一部試算では、約1.6兆円の先物買い需要が発生するとされており、翌週はこうした買い需要を先取りする動きなども顕在化していこう。また、9月24日には習近平中国国家主席が訪米を予定しているとも伝わっている。国賓待遇としてもてなすとされ、米中関係の改善につながるとの期待感が高まる余地も考えられる。


■為替市場見通し

ドル・円は底堅いか。日米の金融政策決定を受け、ドル売り・円買いが進みやすい展開が予想される。ただ、シルバーウィークを挟み市場参加者が減少する中、ドルは徐々に持ち直す可能性があろう。11日に発表された米8月消費者物価指数(CPI)のコア指数は市場予想を上回り、15-16日開催予定の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利上げ観測が高まっている。利上げが決定されれば、ドル買いが先行する可能性がある。17-18日開催予定の日銀金融政策決定会合では、政策金利を1.25%へ引き上げることが見込まれている。利上げ幅は0.25%にとどまるものの、すでに12月の追加利上げ観測も高まっており、タカ派姿勢をにらんだ円買いが入りやすい展開となりそうだ。一方、高市政権は16-17日に自民党役員人事・内閣改造に踏み切る公算。積極財政を支える布陣となった場合には、財政拡張への懸念から長期的な財政運営に対する不安が強まり、円売り材料として意識されるだろう。中東安定化への道のりは険しく、NY原油先物(WTI)は一時1バレル=100ドルを4カ月ぶりに突破した。今後のインフレ圧力として意識されればドル買いを支えるだろう。米国経済の不透明感が広がるものの、米国の景況感が底堅さを示せばドル買い要因となろう。


■来週の注目スケジュール
9月14日(月):鉱工業生産(7月)、設備稼働率(7月)、G20エネルギー供給拡大閣僚級会合(16日まで)など

9月15日(火):第3次産業活動指数(7月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)(16日まで)、米・ニューヨーク連銀製造業景況指数(9月)、中・新築住宅価格(8月)、中・中古住宅価格(8月)、中・小売売上高(8月)、中・鉱工業生産(8月)、中・固定資産投資(都市部)(8月)、中・調査失業率(8月)、中・不動産投資(8月)、中・住宅販売(8月)、中・資金調達総額(8月、15日までに)、中・マネーサプライ(8月、15日までに)、中・元建て新規貸出残高(8月、15日までに)、独・ZEW景気期待指数 (9月)、英・ILO失業率 (5-7月)など

9月16日(水):貿易収支(8月)、輸出(8月)、輸入(8月)、コア機械受注(7月)、訪日外客数(8月)、米・連邦公開市場委員会(FOMC)が政策金利発表、終了後、ウォーシュ連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見、米・輸入物価指数(8月)、米・小売売上高(8月)、米・企業在庫(7月)、米・NAHB住宅市場指数(9月)、米・対米証券投資(7月)、欧・ユーロ圏鉱工業生産(7月)、英・CPI(8月)、ブ・ブラジル中央銀行が政策金利(セリック金利)発表など

9月17日(木):日銀政策委員会・金融政策決定会合(1日目)、資金循環統計速報(4-6月、日本銀行)、対外・対内証券投資(先週)、首都圏新築分譲マンション(8月)、米・新規失業保険申請件数(先週)、米・フィラデルフィア連銀製造業景況指数(9月)、米・住宅着工件数(8月)、米・中古住宅販売成約指数(8月)、中・SWIFTグローバル支払いCNY(8月)、欧・ユーロ圏CPI確報(8月)、NZ・GDP(4-6月)、英・イングランド銀行(英中央銀行)が政策金利発表など

9月18日(金):日銀政策委員会・金融政策決定会合(2日目)、終了後決定内容発表、植田日銀総裁が会見、全国CPI(8月)、米・鉱工業生産指数(8月)、米・景気先行指数(8月)、欧・欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏CPI予想(8月)など

9月21日(月):株式市場は祝日のため休場(敬老の日)、中・1年物ローンプライムレート(LPR)、中・5年物ローンプライムレート(LPR)など

9月22日(火):株式市場は祝日のため休場(国民の休日)、欧・ユーロ圏消費者信頼感指数(9月)など

9月23日(水):株式市場は祝日のため休場(秋分の日)、米・製造業PMI(9月)、米・サービス業PMI(9月)、欧・ユーロ圏製造業PMI速報(9月)、欧・ユーロ圏サービス業PMI速報(9月)、独・製造業PMI速報(9月)、独・サービス業PMI速報(9月)、南ア・南アフリカ準備銀行(中央銀行)が政策金利発表など

9月24日(木):製造業PMI(9月)、サービス業PMI(9月)、米・経常収支(4-6月)、米・新規失業保険申請件数(先週)、米・新築住宅販売件数(8月)、独・IFO企業景況感指数(9月)、豪・失業率(8月)、加・小売売上高(7月)、スイス・中央銀行が政策金利発表など

9月25日(金):全国百貨店売上高(8月)、東京地区百貨店売上高(8月)、米・耐久財受注(8月)、米・ミシガン大学消費者信頼感指数確報(9月)、欧・ユーロ圏マネーサプライ (8月)など


《YU》

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