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![]() 第92回 銀行等の高配当利回り銘柄は11月以降上昇に転じるのか?2024.9.30 浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年9月24日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が9月20日時点、右は9月27日時点のデータです。 ![]() 立会日がわずか4日ではありますが、株価としては、商社株は上昇する一歩、銀行株は調整局面となっていることがわかります。 以下は8316三井住友FGの日足。足元の株価は大きく戻った後、やや調整局面にあることがわかりますが、この銘柄の業績は以下の通り好調であり、楽観しています。
主観ですが、中長期的には20,000円になってもおかしくないという考えに変化はありません。厳密には、株価が3分割されたため、7,000円になってもおかしくないという考えに変化はありません。 ![]() 三井住友フィナンシャルグループ(8316) 一方でテック株の人気銘柄、6920レーザーテック。足元ではわずかに反発していますが、趨勢的にはいまだ安値トレンドの中の株価の戻り局面と考えます。ここまで株価が下落してもなお、予想PERは43.95倍。三井住友FGと対照的ですが、これが現実です。投資対象を銀行・損保・商社株の累進配当銘柄に絞り込んで、ほんとうによかったと思いますね。 ![]() レーザーテック(6920) デイトレは行いませんでした。ここもとの短期的に方向性の見えてこない相場では、「火中に栗を拾う」ことはしたくないと考えたからです。 またこの日は日本の首相の選挙日であり、経済に詳しく、アベノミクスを踏襲するとされる高一早苗さんが首相となることが決まり、このことがこの日日経平均で903円高と上昇に大幅寄与していることは明らかです。 一方で9月27日は9月末の配当権利落ち日にあたり、日経平均には260円程度の下押し影響が発生していることを勘案すれば、日経平均は事実上、1,163円の上昇であったことがわかります……と、ここまでは一旦は書いてみたものの、結局首相は、石破氏に決定されました。これは日本株にとっては明らかにネガティブ。月曜日からのマーケットが懸念されます。 さて、日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。 高配当利回り銘柄は、11月以降に上昇に転じるのか?さて、ここからは今回のテーマ「銀行等の高配当利回り銘柄は、11月以降、上昇に転じるのか?」について。 現状の日本株、中でも銀行株等の高配当利回り銘柄は、2024年度中間配当の権利落ちを27日に落としたばかりです。 中間配当権利落ちまでの株価の動きについては、私が個人で書いている以下のブログが参考になると思います。
今後のこれら銘柄の株価はどのように推移していくのでしょうか? 本件については、以下の8316三井住友FGの2024年4月本決算以降との動きが参考になると考えます。 同銘柄については、権利落ち後しばらくの間、具体的には1か月程度ですが、当面は配当がもらえないため高配当銘柄の魅力が短期的に薄まり、同値動きが小動きになる傾向があります。 ![]() 三井住友フィナンシャルグループ(8316) 2023年9月権利落ち後の株価推移 この現象は以前の期間の8316三井住友FG、もしくは同様の権利落ち後の銘柄にも発生していていることです。 一方でこの状況は期間の経過とともに薄まります。つまりもうしばらくすれば、次の決算が近づくにつれ高配当銘柄の魅力は高まるわけで、その変化の分水嶺が概ね一か月前後であったことが見て取れます。以上から私は、今回のテーマで書いていることが、今年も再現される可能性が高いと考えます。 加えて11月と言えば、米国の大統領選挙が実施されるタイミングであり、これをきっかけに日米とも、株価が上昇に転じる可能性が高いものと考えます。 以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) ![]() ![]() |
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