|
フィスコ投資ニュース
配信日時: 2024/09/20 14:04,
提供元: フィスコ
キューブ Research Memo(4):自社ブランドのラグジュアリーゴルフウェアをグローバルに展開(2)
*14:04JST キューブ Research Memo(4):自社ブランドのラグジュアリーゴルフウェアをグローバルに展開(2)
■事業概要
2. 特色・強み
(1) ブランド力
キューブ<7112>の最大の特色は、富裕層をターゲットとしたラグジュアリーゴルフウェア市場に特化し、自社ブランド「MARK&LONA」を確立している点であろう。ブランド設立から15年以上が経過しているが、毎シーズン展開してきたユニークなコラボレーションなどを通じてラグジュアリーゴルフウェア市場を創造してきたとも言える。同社はラグジュアリーゴルフアパレル企業の世界的なトップランナーであり、同業他社が追いつくのは容易ではない。このブランド力とポジショニングこそが、同社の最大の強みであると弊社では見ている。
(2) 高い交差比率
小売業で一般的に重視されている指標の1つに交差比率がある。在庫の投資効率を表す指標の1つで、適正在庫を把握するために使われており、在庫回転率×売上総利益率で計算される。小売業では交差比率200%以上が好ましいと一般的に言われている。
同社の場合、2023年12月期の在庫回転率は12.5回、売上総利益率は56.7%であり、交差比率は708.8%と非常に高い。適正在庫を維持しつつ高い売上総利益率を維持しており、財務的な基盤は強固と言える。これは今後の事業展開において大きな強みとなる。同社が適正な在庫管理を実現しているのは、過去の景気や売上動向などの分析を行うことで、近い将来の売上予想を行い、これに基づいて適切な発注(製造指示)を行っているからだ。これは同社独自のノウハウであり、この点も強みと言えるだろう。ただし、高い売上総利益率と適正在庫を維持できるのは、同社の事業規模がまだ小さい(売上高が100億円未満)からとも言える。今後売上高が200億円、300億円へ拡大していった際に、現在のような高い交差比率水準を維持できるかは注目する必要があるだろう。
3. 競合
同社は衣料品などを販売していることから、広義ではすべてのアパレルメーカーが競合となる。しかし同社は、ラグジュアリーゴルフウェア市場に特化しているので、この市場に限れば競合は見当たらない。なお、もう少し広い市場で見ると、アウトドア商品やスポーツ用品を販売するモンクレール、デサント<8114>、スノーピーク<7816>なども競合になりうると弊社では考えている。ただし、衣料品は嗜好品としての側面もあることから、ある意味で最大の競合は「ユーザーの嗜好」とも言える。ユーザーの嗜好変化に対応するために、同社は幅広いカテゴリーを展開し、様々な企画やコラボレーションを継続しており、評価に値する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《HN》
記事一覧
2024/11/10 10:00:個人投資家・有限亭玉介:首相は誰?与野党の攻防は?その裏で『あの国策銘柄』に資金集中か【FISCOソーシャルレポーター】
2024/11/10 09:00:怒れるポンド【フィスコ・コラム】
2024/11/09 17:00:株ブロガー・さなさえ:トランプ米大統領再選で株高に期待大!大統領関連株に注目株は?【FISCOソーシャルレポーター】
2024/11/09 16:30:来週の相場で注目すべき3つのポイント:総理大臣指名選挙、米消費者物価コア指数、米小売売上高
2024/11/09 14:31:米国株式市場見通し:主要3指数そろって高値更新も貿易摩擦には警戒
2024/11/09 14:31:国内株式市場見通し:日経平均の上値は重い、引き続き企業決算に関心が集中
2024/11/09 14:31:国内外の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長率はプラス予想
2024/11/09 14:29:為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の円安牽制が重石に
2024/11/09 14:29:新興市場見通し:主力銘柄の決算が本格化、グロース市場250指数は25MA突破の攻防
2024/11/09 14:20:英ポンド週間見通し:もみ合いか、英追加利下げ観測後退でポンド売り抑制も
2024/11/09 14:19:豪ドル週間見通し:下げ渋りか、10月失業率に注目
2024/11/09 14:18:ユーロ週間見通し:伸び悩みか、日本の7-9月期GDPが手掛かり材料に
2024/11/09 14:17:為替週間見通し:ドルは伸び悩みか、日本の円安牽制が重石に
2024/11/09 14:15:国内外の注目経済指標:日本の7-9月期GDP成長率はプラス予想
2024/11/09 14:14:国内株式市場見通し:日経平均の上値は重い、引き続き企業決算に関心が集中
2024/11/09 14:12:新興市場見通し:主力銘柄の決算が本格化、グロース市場250指数は25MA突破の攻防
2024/11/09 14:11:米国株式市場見通し:主要3指数そろって高値更新も貿易摩擦には警戒
2024/11/09 10:00:個人投資家・有限亭玉介:トレンドの明暗を分ける決算期を後目に強いチャートを築く銘柄に注目中【FISCOソーシャルレポータ
2024/11/09 09:06:8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは259ドル高、成長期待高まる
2024/11/09 09:05:ADR日本株ランキング〜ゆうちょ銀行など全般売り優勢、シカゴは大阪比365円安の39135円〜
|