ドル崩壊に人民元は何をみるか
巨大なゲームをめぐる権力の興亡
国家はどのように金融に関わるべきなのだろうか。歴史的な思考を用いて国家と金融の連立方程式を読み解き、日本の金融が進むべき道を提示した瞠目の論考。
国際金融はリアリズムの世界である。そこでは国家の思惑がぶつかりあい、さまざまな「力学」が交差する。大航海時代の15世紀も、ロスチャイルド家が活躍した18世紀も、人民元やオイルマネーが跋扈する21世紀も、その構図はさして変わらない。むしろ、サブプライム禍以後、市場では国家の役割がいっそう大きくなりつつある。もはや金融は、国家プロジェクトなのである-。国家はどのように金融に関わってきたのか。規制と自由はいかにバランスされてきたのか。歴史を振り返り、日本の金融のあるべき姿を考える。
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