| 市朗怪全集とは
実話系怪談のパイオニア、『新耳袋』シリーズの著者の一人が、語りで送る怪談全集!
1990年代に巻き起こったJホラー・ブームを牽引した実話怪談界の大御所が、満を持して登場する!!全てが実話。この現代に現れた闇と異界の世界を聴け!!
 内容紹介
「こわいこわい」解説(9分)ある春先、某大学病院に赴任した医師が幼い男の子の担当となる。しかし男の子は「怖いものがいる」と泣きじゃくる。
 それは死を招く、ありえないものであった!
 
「忘れもの」解説(6分)ある男性が引っ越した。するとその夜から謎の電話がかかってくるようになった。
 「返して」という女の声。
 不審に思った彼はある夜、その声の主を知ろうとある行動を起こす。
 
「手さぐり」解説(11分)ある女性が部屋で寝ていると、あることがきっかけで夜な夜な坊主頭の亡霊が出るようになった。
 父親にそのことを相談すると、父は信じられない行動を起こした!
 
「テルテル坊主」解説(5分)ある女性が不動産業者の人とマンション探しをしていると、無人のはずの部屋の窓にテルテル坊主のようなものがぶら下っているのを見る。
 それを見た業者さんは、真っ青な顔となり…。
 
「四畳半」解説(7分)土佐から芸人を目指して大阪へ来たKさん。安いアパートの四畳半での生活が始まった。
 ところが、部屋の様子がおかしい。押し入れの中に何かいる気配があるのだ。
 ところがある夜、身も凍る体験をする!
 
「横断する人たち」解説(5分)子供とドライブをしていたSさん。あるカーブを曲がると横断歩道も無い山道を横断する大勢の人たちを見た。
 しかし、それが子供には見えていないようだ。ドライブレコーダーを見てみると…。
 
「4月21日」解説(12分)ある少年が病気で入院すると、同室となった大学生から「幽霊信じる?」とある話を聞かされた。
 それがあったのは、4月21日のことだという。早朝の墓場で明らかに亡霊だと認識するものを見た。そして、入院したのはそれが原因だというのだ。
 
「花見の季節」解説(5分)ある女性がタクシーに乗った。春のことで桜が満開。「運転手さん、花見はされるんですか?」と何気に聞いた。
 すると運転手は、花見をすると死んだ同僚が現れるのだという。それも楽しそうな表情で…。
 
「きれいな梅林」解説(9分)あるテレビ制作会社の男性。実家の裏山に梅林が出来たというニュースをテレビで知る。
 しかしそこは昔から祟りがあると地元の人間は近づかない山。
 調べてみるととんでもない事実が!!
 
「やめとかんね」解説(30分)宮崎県の老舗旅館に若いOLが宿泊してきた。彼女は人生に疲れ、ここに自殺をしにやって来たのだ。しかしそれを実行しようとする度に、「やめとかんね」という声がして老婆が立ちはだかるのだ。
 涙なしには聞けない人情怪異談!
 
 中山 市朗(なかやま いちろう) プロフィール
作家、怪異収集家1982年、大阪芸術大学映像計画学科卒業。映画の助監督や黒澤明監督の『乱』のメイキングの演出などに携わる。
 1990年、扶桑社から木原浩勝との共著で『新耳袋〜あなたの隣の怖い話』で作家デビュー。『新耳袋』はそれまでただ怪談で括られていたものから、実話だけにこだわり百物語を一冊の著書で実現化させた。
 『新耳袋』は後にメディアファクトリーより全十夜のシリーズとなり復刊。『怪談新耳袋』として映画やドラマ、コミックとして展開。
 Jホラーブームを作った作家や映画監督に大きな影響を与え、ブームをけん引することになる。
 著書に『怪異異聞録・なまなりさん』『怪談実話系』『怪談狩り』シリーズなどがある。
 
 怪談は語ることが重要と、ライブや怪談会、放送などでも積極的に怪談語りを行っている。その他の著書に『捜聖記』『聖徳太子・四天王寺の暗号』『聖徳太子の「未来記」とイルミナティ」など多数。
 
 
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