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ジェレミー・シーゲル/瑞穂のりこ 株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす

株式投資の未来 永続する会社が本当の利益をもたらす

ジェレミー・シーゲル, 瑞穂のりこ
日経BP
A5判 368頁 2005年11月発売
本体 2,200円  税込 2,420円  国内送料無料です。
この商品は 本日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
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投資家に本当の利益をもたらすのは、企業の急成長ではなく永続である――株式投資の常識を覆し、銘柄選択のあるべき姿を提示した、株式投資の新しい教科書。成長株投資や割安株投資の誤り、そしてバフェット流のバリュー投資手法の正しさを、過去100年以上の膨大な市場データをもとに立証。長期投資のバイブルとして知られる前著『Stocks for the Long Run』の結論をもう一歩掘り下げ、「成長の罠」に陥ることなく、市場平均を上回るリターンをもたらす銘柄を突きとめた。どの銘柄に、どのように資金を配分すれば、長期的に資産を積み上げることができるのか、そのための戦略を具体的に紹介する。全米ベストセラー。すべての投資家必読の一冊。

――世界はいま、過去に例をみないほど爆発的な発明と発見と成長の時代を迎えようとしている。変化のスピードが速くなるほど、過去の教訓に耳を傾けることはいよいよ重要になる。成長の罠を警戒し、投資の基本原則を理解すれば、過去に例をみない変化の時代にも繁栄することができる。投資家の未来は明るい。(本書より)

「すべての投資家が学ぶべき新しい事実」
ウォーレン・バフェット

「ジェレミー・シーゲルは株式市場に歴史的な評決を下した」
ジェームズ・コリンズ――『ビジョナリー・カンパニー』著者

「経験豊富な投資家でさえ本書から多くの知見を得られるだろう」
ピーター・バーンスタイン――『リスク』著者

目次

第1部 成長の罠を暴く
第1章 成長の罠
第2章 創造的な破壊か、創造の破壊か?
第3章 時に裏打ちされた価値――「黄金銘柄」を探して
第4章 成長すなわちリターンではない――成長セクター投資に潜む罠

第2部 成長株への過大評価
第5章 バブルの罠――市場の多幸症をどう止め、どう避けるか
第6章 新興の中の新興に投資する――新規公開株(IPO)
第7章 資本を食う豚――生産性の源泉にして価値の破壊者「テクノロジー」
第8章 生産性と収益――負け組業界の勝ち組経営陣

第3部 株主価値の源泉
第9章 ショー・ミー・ザ・マネー――配当とリターンと企業統治
第10章 配当再投資――下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル
第11章 利益――株主リターンの源泉

第4部 高齢化をめぐる危機と世界経済の力学シフト
第12章 過去は未来のプロローグか――株式の過去と未来
第13章 変えられない将来――目前に迫る高齢化の波
第14章 高齢化の波を乗り越える――役に立つ政策、立たない政策
第15章 グローバル・ソリューション――真のニューエコノノミー

第5部 ポートフォリオ戦略
第16章 世界市場と国際ポートフォリオ
第17章 未来に向けた戦略――D-I-V指針(最強ポートフォリオ)

著者

ジェレミー・シーゲル
ペンシルベニア大学ウォートン・スクール教授(金融学)。コロンビア大学卒業、マサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学博士取得。金融市場に詳しく、CNN、CNBCなどでコメンテーターとしてたびたび登場。ウォール・ストリート・ジャーナル、バロンズ、フィナンシャル・タイムズ(FT)のコラムニスト。JPモルガンでの教育研修トレーニングを担当。著書に、株式長期投資の名著として全米でロングセラーを続ける『Stocks for the Long Run』(第3版近刊)。

訳者

瑞穂のりこ(Mizuho Noriko)
翻訳者。1968年生まれ。主な訳書に『天才たちの誤算――ドキュメントLTCM破綻』(共訳、日本経済新聞社)、『すぐに利益を急上昇させる21の方法』(東洋経済新報社)、『なぜ選ぶたびに後悔するのか――「選択の自由」の落とし穴』(ランダムハウス講談社)など。

全目次

序文

第1部 成長の罠を暴く

第1章 成長の罠

 技術革新の果実
 成長の罠
 だれが儲け、だれが損をする?
 長期投資に最適の銘柄
  20世紀半ばの経済
  IBMか、スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージーか?
  なぜスタンダード・オイルがIBMにまさるのか――価値と成長
 株式と長期的リターン
 投資家の未来
 人口動態から予想される危機
 世界的解決
 投資の新アプローチ
 本書の構成

第2章 創造的な破壊か、創造の破壊か?

 「買い持ちするなら、どの銘柄か?」
 創造的な破壊と株式市場
 過去に答えを求める
 S&P500種株価指数の歴史
 S&P500当初銘柄のポートフォリオ3種
 長期的リターン
 実際のS&P500のリターンが当初採用銘柄にかなわない理由
 ヤフー
 時価総額とリターンのちがい
  配当再投資の意味
  時価総額が減少し、リターンが上昇するケース
  時価総額が増加し、リターンが下落するケース
 スピンオフ銘柄を保有するか、売却するか?
 投資家のための教訓

第3章 時に裏打ちされた価値――黄金銘柄を探して

 黄金銘柄――運用成績ナンバーワン
 企業にとっての悪材料が投資家にとって好材料になる理由
 S&P500生き残りの運用成績ナンバーワン
  消費者ブランドの力
  医薬品会社
 黄金銘柄を探して――投資家リターンの基本原則
  バリュエーションは物を言う――どんなときも
  上位20銘柄の実績
  配当による増幅効果
  PEGレシオと「成長株にはいくらでも払う」アプローチ
  黄金銘柄に共通する特徴
 過去の黄金銘柄――1970年代の「素晴らしい50銘柄」
 投資家のための教訓

第4章 成長すなわちリターンにあらず 成長セクター投資に潜む罠

 世界産業分類基準(GICS)
 セクター・バブル:石油セクター、ハイテク・セクター
  エネルギー
  ハイテク
 金融とヘルスケア――成長産業
  金融
  ヘルスケア
 消費者向けセクター――一般消費財と生活必需品
  資本財
  素材
  電気通信
  公益事業
 セクター別構成比の推移とリターン
 セクター戦略
 投資家のための教訓


第2部 過大評価される成長株

第5章 バブルの罠 市場の多幸症をどう止め、どう避けるか

 インターネット&ハイテク・バブル
 投資家は教訓を学んだか?
 教訓その1:バリュエーションはいつも重要
  アメリカ・オンライン
 教訓その2:買った銘柄に惚れ込んではいけない
 教訓その3:時価総額が大きく、知名度の低い銘柄は要注意
 教訓その4:三桁のPERは避ける
 大型ハイテク銘柄
 ハイテク企業の増益率を予想する愚
 教訓その5:バブルで空売りは禁物
 投資家への奨め

第6章 新興の中の新興に投資する――新規公開株(IPO)

 IPO投資は儲かるか?
 IPO銘柄の長期的リターン
 IPOの運用成績上位グループ
 IPOポートフォリオのリターン
 IPOのリスク
 IPO市場が高騰するとき
 老舗と新興と創造的破壊
 創業者、ベンチャーキャピタル、投資銀行
  電気通信セクターをめぐる災難
  ベンチャーキャピタル
  投資銀行
 利益を出さず、資産もない企業のIPO
 常軌を逸した集団妄想と群集の狂気
  南海バブル
  NETJ・ドットコム、完璧なバブル会社
  事後評
 総括

第7章 資本を食う豚 テクノロジー――生産性の源泉にして価値の破壊者

 「たのむから発明を止めてくれ」
 合成の誤謬
 節約家と浪費家
 技術の進歩
 競争激化
 航空業界
 経営陣と技術力

第8章 生産性と収益 負け組業界の勝ち組経営陣

 航空業界――サウスウエスト航空
 小売業界――ウォルマート
 ウォルマートの成功戦略
 鉄鋼業界――ニューコア
 勝ち組と負け組


第3部 株主価値の源泉

第9章 金をみせろ 配当とリターンと企業統治

 全体像を眺める
 配当利回りの低下
 成長オプションと配当
 ウォーレン・バフェットとバークシャー・ハザウェイ
 配当と企業統治
 配当赤字
 配当課税
 ストック・オプションと配当
 オプション改革
 まとめ

第10章 配当再投資 下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル

 大恐慌時代
 大恐慌がなかったなら
 下落相場のプロテクター、上昇相場のアクセル
 下落相場のプロテクター――フィリップ・モリスのケース
 配当と運用成績上位銘柄
 配当利回りと投資戦略
 S&P10種
 コア10種
 アクセルのギアを調整する
 自社株買い戻し
 ドルコスト平均法
 キャッシュを生む投資
 まとめ

第11章 利益 株主リターンの源泉

 利益の測定
 当期利益は本物か?
 利益の定義
 従業員ストック・オプション会計をめぐる論争
 なぜストック・オプションの経費計上が必要なのか
  オプション経費計上に対する反対
  株主にとってのリスク
  オプションを経費計上する企業
 年金費用会計をめぐる論争
  確定給付型と確定拠出型
  確定給付プランの問題とリスク
 スタンダード&プアーズのコア利益
 利益の質
 利益のバイアス――押し上げ要因と押し下げ要因
 終わりの一言と、将来の見通し


第4部 高齢化をめぐる危機と世界経済の力学シフト

第12章 過去は未来のプロローグか? 株式の過去と未来

 資産の長期的リターン
 シーゲルの一貫性――株式の実質リターンは6.5〜7%
 株式のリスク・プレミアム
 株式リターンの平均回帰性
 世界の株式リターン
 過去は未来のプロローグか?
 人口動態が突きつける課題

第13章 変えられない未来 目前に迫る高齢化の波

 投資家にとってどんな意味がある?
 高齢化する世界
 労働者枯渇
 出生率の上昇と下落
 延びる寿命
 退職年齢の低下
 社会保障制度の危機
 社会保障制度――永続するマネー・マシーンか?
 社会保障信託基金
 投資家の対策――高齢化の波に襲われたら

第14章 高齢化の波を乗り越える 役立つ政策、役立たない政策

 退職年齢をモデル化する
 それでも早期退職するなら
 生産性の伸びを加速する
 生産性の伸びの源泉
 生産性の向上と高齢化の波
 社会保障税率引き上げ――解答にならない
 移民
 では、どうするか?

第15章 世界的解決 真のニューエコノミー

  発見の土壌と伝承
  情報伝達の重要性
  中国の興隆と衰退
  産業革命の前触れ――印刷機
  国家間の競争――欧州と中国
 産業革命
 真のニューエコノミー
  イノベーションとインターネットの未来
  中国とインド
 21世紀半ばの世界
  中国とインドだけではない
  貿易赤字と新興国による欧米企業買収
  雇用の喪失と創生
  好機であって、脅威ではない
 わたしたちの未来


第5部 ポートフォリオ戦略

第16章 世界市場と国際ポートフォリオ

 中国とブラジル
  中国
  ブラジル
  評決
 一般通念はここでもまちがい
 成長とリターン
 国際ポートフォリオ
 国内株バイアス
 世界市場の相関性上昇
 セクターの分散と国の分散
 配分の推奨
 外国株に投資するなら
 上場投資信託(ETF)
 米国株インデックス・ファンド
 国際インデックス運用をポートフォリオのコアに

第17章 未来に向けた戦略 D-I-V指針

 インデックス運用からD-I-V指針へ
 配当
  高配当戦略
  高配当戦略の実行
  不動産投資信託(REIT)
 国際
 バリュエーション
 セクター戦略
  石油
   ヘルスケア、生活必需品
  「低RER」戦略
   「生き残り上位」戦略
  バークシャー・ハザウェイ
 インデックス投資とリターン補完戦略
 株式ポートフォリオ
 結論


付録 S&P500銘柄の変遷とリターン

各章の注釈一覧

索引

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