本書は東京外為市場のドンと呼ばれた著者が、為替ディーラーと外銀支店長という2つの顔を持ちながら、ドイツBHF銀行東京支店の立ち上げに参加し、組織を作り、完成させ、そして支店閉鎖にいたるまでの経緯を描きながら、激動の為替相場の流れをも伝えています。一人の支店長ディーラーの自伝的な一面ばかりでなく、為替相場そのものや、銀行の体質、外資と日系企業の違い、日銀、大蔵省とのやりとり、銀行経営の難しさなど多様なエッセンスが盛り込まれています。その歯に衣着せぬ軽快な語り口は、これまでの金融関連書とはまったく違い、金融の知識を持たない方でも十分に楽しめる内容になっており、ビッグバン目前の金融界に明るくエールを送る内容となっています。そして著者の相場師としての言葉はマーケット関係者はもとより、現代を生きるすべての人の共感を呼ぶことでしょう。読後感が爽快な経済書です。
大岩川源太 源太塾(カレンダー)
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