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T・ロウ・プライス――人、会社、投資哲学コーネリウス・C・ボンド, 長岡半太郎, 井田京子パンローリング 四六判 414頁 2019年10月発売 本体 2,800円 税込 3,080円 国内送料無料です。 この商品は 明日 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
チームワークとリサーチを重視する顧客本位な資産運用会社を創設読者のご意見 高パフォーマンスを維持し続けた成長株投資の先駆者! T・ロウ・プライス(トーマス・ロウ・プライス・ジュニア)は、投資の世界の伝説になっている。彼の経歴を知らない人でも、彼が作ったティー・ロウ・プライスという会社については知っているはずだ。この会社は今日でも高いパフォーマンスを上げ、世界中で高い評価を得ている。控えめな人物で、倫理規定を生涯厳守した彼が、どのようにして偉大な金融会社を作り上げたのだろうか。その驚くべき物語を初めて明かしたのが本書である。 著者のコーネリウス・C・ボンドは、ティー・ロウ・プライスにテクノロジーアナリストとして入社し、プライス本人の近くで約10年間働いた。ボンドは、その特権的立場にいたことで、長年、平均以上のリターンを上げてきた成長株投資の概念を生み出したプライスの考え方について独自の見方をするようになった。本書は、プライスとの個人的な関係や、会社や個人で所有しているたくさんの未公開書類に基づいて、成長株投資が投資の世界に旋風を巻き起こした経緯を明かしている。また、本書を読めば平均的な投資家でも今日、この戦略の恩恵を受けるヒントが随所に見つかるだろう。 本書では、プライスの成長株投資の概念の中心的な原理を学ぶことができる。プライスは自らの投資戦略を秘密にしていたわけではない。しかし、本書ほど、彼が用いていた単純な原則を、包括的に、客観的に、容易な言葉で紹介したものはない。プライスの投資の基本教義を垣間見ることは、個人にとっても機関投資家にとっても投資ポートフォリオを運用するうえで恩恵があることだろう。彼の戦略によって、投資スタイルが次々と変化していくなかでもティー・ロウ・プライスのファンドは長期間、比類ない伝説的な高パフォーマンスを維持してきた。これこそがT・ロウ・プライスの偉大さを証明するものである! 本書への賛辞「T・ロウ・プライスは、投資界の偉大なパイオニアの1人である。彼は3つの革新的な投資法を生み出し、それらを自らの名を冠した優れた会社を使って実践した。この会社は今日でも競合他社や顧客から世界最高の投資会社の1社として高く評価されている。プライスはけっして分かりやすい人物ではなかったし、投資で成功するのもけっして簡単ではない。しかし、著者はプライスと彼の会社を分かりやすく紹介し、さまざまな洞察を与えてくれている」――チャールズ・D・エリス(『投資の大原則』『チャールズ・エリスのインデックス投資入門』の著者)「倫理感あふれるプライスの人物像と成長株に対する理念を明らかにしている素晴らしい伝記。本書は、二〇世紀の投資界で最も成功したカリスマの1人であるプライスに光を当てている。彼の経歴や、会社を業界大手に育て上げたこと、そして投資理念は、伝記ファンにとっても投資家にとっても必読の書。また、著者自身の勤務経験が、この伝記の細部を充実させている」――レオン・G・クーパーマン(ゴールドマン・サックスの元ゼネラル・パートナー、オメガ・アドバイザーズの創設者兼会長兼CEO) 「投資の世界や投資のスーパースターに関心がある人に大いに勧めたい綿密で興味深い1冊。T・ロウ・プライスは、物静かな投資の巨人であり、不朽の投資伝説を生み出した人物でもある」――デビッド・M・ルビンシュタイン(ザ・カーライル・グループの共同創設者兼共同会長) 著者紹介コーネリウス・C・ボンド(Cornelius C. Bond)テクノロジーアナリストとしてティー・ロウ・プライスに入社するとすぐに頭角を現し、投資信託としてアメリカトップのパフォーマンスを上げたこともあるニュー・ホライズン・ファンドの幹部と投資委員会のメンバーに就任。T・ロウ・プライスの直属の部下として約10年間働いたあと、ティー・ロウ・プライス・グロース・ストック・ファンドの社長に就任。その後、ニュー・エンタープライズ・アソシエーツのゼネラルパートナーに転身。この会社は今日では米国最大級のベンチャーキャピタルとなっている。サンフランシスコに妻のアンとスタンダード・プードルと在住。 目次監修者まえがきまえがき 謝辞
第1部 はじまり
第2部 プライス自身の会社
第3部 ボルチモアの賢人
第4部 市場分析 参考資料 ■監修者まえがき本書はティー・ロウ・プライス社の幹部社員であったコーネリアス・C・ボンドの著した“T. Rowe Price : The Man, The Company, and The Investment Philosophy”の邦訳である。この伝記の対象となったT・ロウ・プライスは成長株投資の先駆者の一人であり、彼の創設したティー・ロウ・プライス社は、株式や債券におけるさまざまな資産運用サービスを投資家に提供してきた。彼らは日本では主として機関投資家向けのビジネスに注力してきたために個人投資家の間ではこれまでその名はあまり知られてはいなかったが、グローバルに見ても大手の資産運用会社の一つであり、何より独特の投資哲学に基づいた一貫した運用と顧客本位のビジネスの堅持によって、広く業界関係者の尊敬を集めてきた。ところで、本書はT・ロウ・プライスの伝記であるとともに、ティー・ロウ・プライス社の社史の一部でもあり、同時期のアメリカ経済や株式市場のナラティブな歴史書でもある。読者は、同社が政治的・経済的な外部環境のさまざまな変化に翻弄されながらも、それらに適応して事業を継続してきたプロセスを目にすることになるだろう。これを読めば、日本と比較して各種金融関連の制度が整い起業が容易とされるアメリカにおいても、競争の激しい資産運用ビジネスを継続していくことはけっして簡単ではないことがよく分かる。(つづきを読む) ■まえがきトーマス・ロウ・プライス・ジュニア(T・ロウ・プライス)は、一九三〇年代に「成長株投資理念」を考案し、発展させた。プライスは、その革新的なアイデアに想像力をかきたてられたバロンズ紙の編集者の依頼に応じ、一九三九年春に同紙に一連の記事を寄稿した。そして、新たに設立した会社で自らの理念を順守して、一六年間、顧客の資金を運用して好成績を上げた。この成功に自信を得た彼は、一九五〇年に彼にとって最初の投資信託であるティー・ロウ・プライス・グロース・ストック・ファンドを組成し、大手成長企業に投資した。そして一〇年後には、ニュー・ホライズン・ファンドを組成し、ライフサイクルの導入期にある新興成長企業に投資した。グロース・ストック・ファンドは、収入よりも成長を重視していたが、それでも組成から一〇年間のパフォーマンスが株の投資信託のなかで全米トップを記録した。また、ニュー・ホライズン・ファンドも最初の五年間と一〇年間のパフォーマンスが、投資信託部門の全米トップに立ったのである。このことは、当時発行されたアーサー・ワイゼンバーガー著『インベストメント・カンパニース』(Investment Companies)の投資信託のパフォーマンスデータに記されている。プライスの名を冠した会社は、アメリカ最大級のアクティブ投資会社に成長し、二〇一八年三月三一日時点の運用資産額は一兆ドルを超えている。(つづきを読む) (ウィザードブックシリーズ288) 読者のご意見トーマス・ロウ・プライスの投資スタンス、生き方、物のとらえ方などなど、非常に参考になり“バイブル書”の一つとして、大切に持っておきたい。 ...もっと見るそのほかのお薦め
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