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リーダーが覚えるコーチングメソッド 7つの質問でチームが劇的に進化する
マイケル・バンゲイ・スタニエ,
神月謙一
パンローリング
四六判 272頁 2017年8月発売
本体 1,600円 税込 1,760円
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チーム力をアップさせたい人必見
リーダーの質問力と習慣化
アドバイスを減らし クエスチョンを増やすだけ
効果的なコーチングを実行できないのは、効果的なコーチングを受けた経験がないからです。ある調査によると、管理職の73%がコーチングの訓練を受けていますが、その管理職からコーチングを受けた人の中で、仕事の成果や満足度が大きく改善したと感じた人は23%しかいませんでした。さらに、悪い影響があったと答えた人が10%もいたのです。
コーチングが失敗する理由は、少なくとも3つあります。第1に理論的すぎること。複雑で退屈で、多忙な現実にまったくそぐわないのです。第2に、新たな知見を行動につなげる方法を考える時間がないことです。第3の理由は、助言を減らして質問を増やすという、簡単そうな行動の変更が実は難しいのです。
著者の会社、ボックス・オブ・クレヨン社では、多忙な管理者1万人以上に対して、実践的なコーチング・スキルのトレーニングを実施してきました。その長年の経験から、彼は以下のことが明らかになったと言います。
- コーチングは簡単で、たった「7つの質問」の中に、必要なものが含まれている。
- 人をコーチングするのには、10分もかからない。
- コーチングは、日常的で自然な行動である。
- コーチングの習慣を身につけるには、本書で紹介する「新習慣獲得法」が有効である。
しかし、習慣を変えるのは難しく、勇気と粘り強さが必要です。何か新しいことに挑戦しようとすると、どこかから抵抗を受けるというのは、よくあることです。そうした抵抗に対処し、コーチングの習慣を形成するためには、次のようなやり方があります。
- やりやすいところから始める……人の扱いを変えたいときは、それにのってきそうな人物や多めに見てくれそうな人物を選ぶ。
- 小さく始める……本書のアイデアを一度にすべて取り入れようとしない。どれか1つから始めて、それが血肉になるまで習得する。
- 仲間を作る……自分の周辺に支援体制を作る。コーチや、指導者グループ、アプリなど、周辺を巻き込んで、お互いに励まし、実践し、助け合う相棒にする。
- 諦めずに頑張る……習慣はするっと抜け落ちてしまう。必ずうまくいくとは限らない。入念で規則的なトレーニングをする。
私たちは自分の習慣の中に生きています。ですから、自分の進みたい道を決め、正しいコーチングの習慣を作りましょう。
本書で紹介する「7つの基本的質問」を、人を管理するツールや日常会話に取り入れれば、必ず仕事の負担が軽減され、同時に大きな影響力を持つことができます。部下や上司、仕事でもプライベートな生活でもすべてその恩恵を受けるでしょう。あなたのリーダーシップをレベルアップするため、自分流のコーチングの習慣を作りましょう!
著者紹介
マイケル・バンゲイ・スタニエ(Michael Bungay Stanier)
オーストラリア出身、カナダ・トロント在住の経営コンサルタント。人と組織がより多くの「極上の仕事」をするのを手助けする会社、ボックス・オブ・クレヨン社の創業者であり、現在はシニア・パートナーを務める。同社の「The Coaching Habit(コーチング・ハビット)」は、忙しい管理者に10分以内にコーチできる実用ツールを提供するコーチングプログラムである。オックスフォード大学哲学修士号取得。「カナディアン・コーチ・オブ・ザ・イヤー2006」受賞。邦訳書に『極上の仕事――あなたのビジネス人生が輝く15の地図』(鈴木奈緒美訳、サンクチュアリ出版、2011年)がある。また、社会貢献活動にも熱心で、マラリア撲滅のために活動するNPO「マラリア・ノー・モア」に参画している。
訳者紹介
神月謙一(かみつき けんいち)
翻訳者。東京都立大学人文学部卒業。訳書に、『なぜ音で治るのか?』(ヒカルランド)、『天才詐欺師のマーケティング心理技術』(ダイレクト出版)、『デジタル対面営業』(ダイレクト出版)などがある。
(フェニックスシリーズ57)
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