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ジェシー・ローリストン・リバモア/長尾慎太郎/河田寿美子 孤高の相場師リバモア流投機術 大恐慌を売り切った増し玉の極意

孤高の相場師リバモア流投機術 大恐慌を売り切った増し玉の極意

ジェシー・ローリストン・リバモア, 長尾慎太郎, 河田寿美子
パンローリング
文庫判 約192頁 2007年12月発売
本体 700円  税込 770円  国内送料無料です。
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本書は「リバモアの株式投資術」として復刊されます。

アメリカ屈指の投資家ウィリアム・オニールの教本!
稀代の相場師が自ら書き残した投機の聖典がついに明らかに!
How to Trade In Stocks by Jesse Livermore

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第1章 投機という挑戦
相場の世界で大勝利と破産を繰り返した稀代の投機家ジェシー・リバモア――彼はトレーディングにおいて厳しく徹底したルールを自らに科し、ほかからの情報には一切流されず、己の分析のみで相場に挑む孤高の投機家であった。独力で作り出した投機のルールとそのルールを守る規律、破産に至った要因、そして数々の挫折から復活を成し遂げた相場の法則と、その後の多くの賢人たちに影響を与えた増し玉の極意とは……!

大勢のマーケットの魔術師のなかでも、その壮絶な最期ゆえに語られることの多いジェシー・リバモア。没後70年近くになる現在でも、その投資手法や哲学はマーケットに生きる人々に多大な影響を与えている。彼を100万ドル長者にのし上げたのは、そのたぐいまれな数学的センスと卓越した相場眼、そして成功への強い信念であった。しかし、そんな彼も何度かの破産の憂き目に遭い、その都度、華麗なる大復活を遂げてきた。

本書は、彼が亡くなった1940年に彼自身の手で書かれた唯一の相場書である。14歳から相場の世界に一人で立ち向かった彼がその手法や相場観、そしてリスク管理などを余すところなく明らかにしている。これら「リバモア流相場の極意」は現代のトレーダーにとっても福音となるだろう!


「監修者まえがき」より

本書は、ジェシー・リバモアが彼のトレード手法を著した『How to Trade in Stocks』の邦訳である。リバモアに関する著作といえば、エドウィン・ルフェーブルの手による『Reminiscences of a Stock Operator』(邦題『欲望と幻想の市場』)があまりにも有名であり、「マーケットの魔術師」の多くがこれを参考書として挙げていることからも、非常に優れた相場書であることがわかる。

現に日本においてもそれは高い評価を得ており、リバモアが相場師としてたたき上げていく様子が詳しく描かれている様は、ノンフィクションの読み物としても楽しい。 だが、後者はあくまでもルフェーブルの著作であって、細部には脚色もあろうし、何よりトレードに関する記述については、細かい機微まで再現できているか否かは不明であった。その意味では、本書はリバモア本人の手による著作であり、彼が何を意図して投機を行ったのかを、我々は正確に把握することができる。読者は本書においてリバモアのトレードに関して多くの発見をすることになろう。

一例を挙げると、『Reminiscences of a Stock Operator』を読むかぎりでは、リバモアは文字通り相場操縦者であるような印象を受けるし、そこから一歩踏み込んだ解釈をしても、彼の相場技術は、合百時代に培った経験と天性に依拠しているように読める。 しかし本書によれば、そういったとらえ方は必ずしも正しくないことがわかる。なぜならここでリバモアが述べていることは、極めてメカニカルな分析・売買手法だからである。少なくとも本書に記述された範囲においては、リバモアは彼自身を、現代の言葉で言うシステム・トレーダーであると定義しているようだ。これは驚くべきことではないか。

さて、リバモアが本書で明らかにしたアルゴリズムは、典型的なモメンタム・トレードの手法である。それは細かい点では違いはあるものの、ほぼ同時代に生きた著名な相場師であるニコラス・ダーバスが『How I Made $2,000,000 in the Stock Market』(邦題『私は株で200万ドル儲けた』)で明らかにした「ボックス売買法」とかなり類似したシステムである

両者は前者がマーケットの主導株、後者がグロース株を対象にしているという違いこそあれ、ともに、持ち合いとブレイクスルーを、定型のルールで識別するというアプローチによって、トレンドに効率よく乗っている点で共通している。

一般に知られているように、過去においても現代においても、米国のマーケットはモメンタム・ファクターの説明力が高いマーケットである。この環境下にあって、いまをさかのぼること数十年も前にこれだけ精緻なルールでもってトレードに臨んだリバモアやダーバスが、他のなんら規律・規則をもたないマーケット参加者に対して、結果として非常にうまく立ち回れたことは想像に難くない。

彼らが相場で財を成すことができたのは当然と言えるだろう。 (全文を読む)

目次

第1章 投機という挑戦
第2章 株が正しく動くのはいつか?
第3章 先導株に従え
第4章 資金の管理
第5章 ピボットポイント
第6章 100万ドルの損失
第7章 300万ドルの利益
第8章 リバモア流マーケットの秘訣
第9章 ルール解説
チャートと説明

著者紹介

ジェシー・ローリストン・リバモア(Jesse Lauriston Livermore)
14歳で株式の世界に入り、20歳でニューヨーク証券取引所での取引をスタート。「投機王」としてウォール街に確固たる地位を築き、株価暴落の原因とまで噂された相場師。しかし、その人生は波瀾万丈そのもので、巨額の利益を得る大成功と破産を繰り返すが、そのたびに自身の相場眼で見事に復活を果たしている。的確な売りによって「グレートベア」と称された。

(PanRolling Library 5)

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