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金融意識革命 「市場は常に弱者、つまり確固たる信念を持たない投資家を完膚なきまでに叩きのめす」
〜ソロスの言葉〜
◎「市場は常に間違っている」というのは私の強い信念である。
◎関係者は、世界の金融市場が消えてなくなることは
有り得ないかの如く話をする。しかしそれは間違いである。
◎三菱地所によるロックフェラー・センターの買収もあった。
しかしこの時の日本は自らの限界を超えていた。
◎社会現象の研究は、むしろ「錬金術」と称する方が適切かもしれない。
■目次
「市場は常に間違っている」というのは私の強い信念である。/関係者は、世界の金融市場が消えてなくなることは有り得ないかの如く話をする。しかしそれは間違いである。/単純な認識論的な構造を持つ伝統的思考様式は、現実とは全くかけ離れた信念に陥りがちである。/普遍的な理念というものは大概は評判が悪い。人々は自分が生きることに精一杯である。集団的な生存に対する真の脅威、あるいは仮想の脅威がなければ、人々が共通の命題に目覚めることは有り得ない。/市場は常に弱者、つまり確固たる信念を持たない投資家を完膚なきまでに叩きのめす。/麻薬のないアメリカなど考えられない。麻薬の使用を止めさせようと考えたり、禁止したり、麻薬中毒になった人々を治療できたとしても、麻薬を撲滅することは不可能である。この点を認識して初めて、麻薬問題に対して合理的なアプローチができるようになる。/芸術家はその作品の値段で判断され、政治家はいくら金を集められるかで評価される。(中略)私が世間に知られるようになったのは、哲学や慈善事業のためではない。金を稼ぐことに成功したからである。/歴史は必ずしも繰り返されるものではない。しかし、そこに現れるパターンや支配的な体制には、ある種の類似点を見ることができる。/彼等の目標はファンドの運用額を最大にすることである。彼等の報酬は運用の額によって決定される。それに対して我々はファンド自体の収益を最大にしようとする。我々の報酬は収益に対するパーセンテージによるからだ。/つまらないビジネスにはつまらない人間が集まるものだ。〔ほか〕
■著者紹介
青柳孝直(あおやぎ・たかなお)
1948年富山県生まれ。1971年早稲田大学法学部卒業後、邦銀に入社。その後、外資系金融機関の外国為替ディーラーとしてニューヨーク、ロンドン市場などの金融最前線で活躍。外為経験は20年余り。海外滞在中にコモディティ・マーケットに興味を覚え、その影響から、日本古来の相場手法の研究を始める。投資全般に関するコンサルティングを主たる目的として1997年、金融コンサルティング・相場分析・翻訳・執筆・講演活動を主たる業務内容とした、株式会社青柳孝直事務所を設立。日本におけるギャン理論研究の第一人者でもある。著書は、『日本国倒産』 『日本国倒産第二幕』『「預金防衛」大作戦』 『日本国倒産への13階段』(すべて総合法令出版)など多数。
※本商品は「ソロスの55の言葉――市場経済時代の指針 」(総合法令出版刊 青柳 孝直著 ISBN:978-4-89346-607-5 243頁 1680円(税込))をオーディオ化したものです。
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