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エドウィン・ルフェーブル/林康史 欲望と幻想の市場 - 伝説の投機王リバモア

欲望と幻想の市場 - 伝説の投機王リバモア

エドウィン・ルフェーブル, 林康史
東洋経済新報社
四六判 341頁 1999年4月発売
本体 2,200円  税込 2,420円  国内送料無料です。
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読者の御意見投資のプロが選ぶオススメの一冊 Vol.228 Vol.197 Vol.25
本書は、ギャン、ソロス、と並ぶ天才的な投機家であるジェシー・リバモアを描いた「小説」である。市場、為替、投機、といった言葉がメディアに載らない日はない。……(略)……わたしたち一人一人の欲望と幻想の総体、実はそれが「市場」の正体なのだ。いわゆる「市場関係者」以外の「一般」の人たちが広く本書に触れ、波瀾万丈のリバモア物語を楽しみながら、金融・経済アレルギーを少しでも解消されることをわたしは願っている。――村上龍

"ウォール街の賢人" について書かれた中で最良の書物だ。すべての言葉は金言であり、もし本書を持っていないなら、大至急、本日中にも買い求めること。――『ラリー・ウィリアムズの相場で儲ける法』より

「序文」より ジャック・シュワッガー

現代を代表するトレーダー30人余りに行なったインタビュー(『マーケットの魔術師』)のなかで、私は、すぐれたトレーダーを目指す者が読むべき書物は何かと必ず質問した。その回答のなかで最もよくあがった名前が、70年以上も前に書かれた本書だった。

この本が時を超えて読みつがれている理由は、トレーダーの心の動きを的確に捉えているからだと思う。相場で学んだこと、失敗、洞察が率直に語られている。相場の経験者であれば、まさに真理だと感じるに違いない。本書がエドウィン・ルフェーブルというペンネームを使った、あの稀代の相場師ジェシー・リバモア自身の手になる自伝だと錯覚する読者も多いのではなかろうか。

本書はすぐれた相場観察の宝庫である。すでにウォール街の常套句となり、その出典は忘れられているが、本書が出所の名言も多い。例えば、「(相場では)買い始めるには高すぎるということはないし、売り始めるのに安すぎるということはない」がそうだ。 しかし、本書は、いたるところ素晴らしい文言に溢れており、その一部を切り取ることなど不可能なのだ。

「訳者あとがき」より

彼は、株式相場をシステマティックに理解しようと、試行錯誤を繰り返す。彼は価格予想の基礎となる分析手法を磨くことに没頭し、彼は自分と他の相場師の失敗を研究し、やがて、リバモアは自分なりのやり方を完成させる。この小説の基となったインタビューは彼が自らのやり方を完成させた頃に行なわれたものである。したがって、小説の随所に相場を理解したというリバモアの自信が滲み出ている。あるいは、彼の生涯で最良の時だったのかもしれない。

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