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NUDGE 実践 行動経済学 完全版
リチャード・セイラー,
キャス・サンスティーン,
遠藤真美
日経BP
A5判 464頁 2022年11月発売
本体 2,300円 税込 2,530円
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「行動経済学」最高の入門書!
ノーベル経済学賞受賞! セイラー教授の代表作が、
「最新の話題」を盛り込み、より「役に立つ」かたちになってリニューアル!
「NUDGE(ナッジ)」とは
親ゾウが、子ゾウの背中を鼻でちょっと押すように、
強制や禁止をせずに
本人の「よりよい選択」を後押しする「使える」経済学!
「うっかりしていた」「知らなかった」「じっくり考える時間がなかった」……
実はその「損」、ナッジの活用で防げます!
- ジム、動画、音楽、雑誌……サブスクの「解約し忘れ」はなぜ起こる?
- 保険料を得して医療費を安く抑える保険の選び方
- 老後の年金を結果的に「一番多く」する方法
- 事故多発の道路を安全に変えた「ある工夫」
- 地球温暖化防止、ドナー登録……不快感を生まずに参加者を増やす方法は?
- 我慢や強制ではなく、「健康的な生活」を“自然に”送るには?
- 新型コロナウイルスのワクチン接種、最初から接種率が高かった自治体の手法は?
「賢い人」「思慮深い人」ほど要注意!「ナッジ」で「認知バイアス」を乗り越えよう。
本書ではナッジにまつわる面白い実験を紹介している。たとえば、こんな実験だ。
あなたはいま、視覚認知テストを受けている6人の集団のなかにいる。
大きな白いカードに1本の線が描かれており、それをほかの3本の線と比べて、長さが同じものはどれか答える。3問目まではなにごともなく全員が同じ答えを選ぶ。
しかし、4問目であなた以外の5人が先に同じ線を選ぶのだが、それがどう見てもまちがっている。さあ、今度はあなたが答える番だ。あなたはどうするだろう。
・自分が「正解だ」と思った線を選ぶ
・前の5人が選んだ線を選ぶ
あなたは自信を持って、「正解だ」と思った線を選べるだろうか?
3問目までと比べて、少しためらいながら答えることになるのではないだろうか?
実は、このシチュエーションで、前の5人が選んだ線を選んでしまう人は珍しくはない。
ナッジとは、他人の回答に惑わされてしまう人間にとって、実に役に立つものなのだ。
目次
第1部 ホモ・エコノミクスとホモ・サピエンス 「なぜナッジは必要か?」
第1章 バイアスと誤謬――「最適な選択」は人にはむずかしすぎる
第2章 「誘惑」をはねのけることは、ほんとうにできる?――ナッジの役割
第3章 「みんなはどうか」が判断基準――みんなと同じことを、私もしたい
第2部 選択アーキテクト(選択設計)のツール ――それぞれの「よりよい選択」を実現する方法
第4章 ナッジは「いつ」必要か――ナッジを使うべきタイミングのはかり方
第5章 選択アーキテクチャー 「よい選択」をうながす仕組みをつくる
第6章 テレビショッピングの魔力――「待ってください、これだけじゃないんです!」
第7章 スマート・ディスクロージャー――すぐれた情報開示が賢い行動を生む
第8章 #スラッジ ――ナッジの「悪用」に要注意
第3部 お金のこと
第9章 「明日はもっとお金を貯めよう」――老後の資金は賢く貯めろ
第10章 ナッジの効果は永遠に続くのか――スウェーデンのケース
第11章 「今日はもっと借りてもいいか」――住宅ローンとクレジットカードの甘いささやき
第12章 「保険」についての考え方――「小さなことにくよくよするな」で万事解決?
第4部 社会を見渡す
第13章 臓器提供――「すぐれたデフォルトですべて解決」は幻想にすぎない
第14章 私たちの地球を救え――これからのナッジ活用
第5部 「ナッジの苦情、受け付けます」――「ナッジの問題点」について考える
第15章 ナッジをめぐる「から騒ぎ」――ナッジは「選択の自由」を実現できるか?
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