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本書は、上記の3本柱から米国及び国際情勢を予測。これに付随した各金融・商品市場(米国債、日米株式、ドル、ユーロ、円、貴金属、原油、穀物)の動向を予測したものです。
アストロロジーに関しては2023年の水星、金星及び火星逆行の解説に加え、米国大統領やFRB議長など、政治面や金融面で今後の世界情勢を左右しかねない要人の出生図や、FRB、NYSE(NY証券取引所)、そして米国の始原図から2023年の動きを予測。時には主要天体位相の発生時間と上記の始原図とを重ね「何故この時期は重要なのか」を解き明かして行きます(なお、今回もその年の「星座宮別個人の運気予測」の掲載はありません)。また、この分析は資料的価値が高く、現在も過去の『フォーキャスト』を遡って購入される読者の方もいらっしゃる程。事実『フォーキャスト2021』発行時、この本での記述の一部が『フォーキャスト2015』の続編的内容であったため、2冊同時にお買い求めになるお客様もいらっしゃいました。
そしてここ数年の『フォーキャスト』では、現在が社会にせよ相場にせよ歴史的な転換期にある―という指摘をしていました。相場サイクルに関しては、木星以遠の外惑星(木星・土星・天王星・海王星・冥王星)間で形成されるメジャーアスペクト(0度・90度・120度・180度・270度)形成場面と長期相場サイクルの「節目」と相関性があるという点を指摘。実際、2021年に都合3回形成された土星・天王星ウェイニングスクエア(270度)は日米株式における何らかの天井と関係していました。2022年9月から10月にかけて両惑星が“広義の”スクエアを形成した頃、日米株式は何らかのボトムをつけた可能性があります。ただその後の相場が「押し目買い」なのか「戻り売り」なのかは前年ながら星の動きでは読めません。今回の『フォーキャスト2023』では相場サイクルの視点から何らかのヒントが得られるのではないでしょうか。
また昨年『フォーキャスト2022』をご案内する際、今回のマンデーンパートの主役は「冥王星」になるのでは―と述べました。冥府の王の名を冠するこの惑星は「破壊」と「再生」の星。そして「暴露」や「露見」の星です。実際、2022年ほど色々なものが「破壊」され、今まで知らなった事象が「露見」し、「暴露」された年はここ数年なかったと思います。そして前回の案内ではこう述べていました「…冥王星の公転周期はおよそ248年。2022年から248年を引くと1774年。米国で第1回大陸会議が開かれた年です。つまり、冥王星はここから数年、米国建国時の冥王星の場所に戻るのです。これを冥王星リターン(回帰)と呼びます。これに関してメリマン氏は“…再編成、改革、変換、そして超越するか、滅びるかのどちらかです。 冥王星は中間的な事はしません”と述べておられます。それは、まさに十字路(クロスロード)そのものです」と。
その冥王星は2023年3月23日に山羊座から水瓶座にサインチェンジします。そう水瓶座は「風のサイン」。2020年の冬至に木星と土星が水瓶座内でコンジャンクション(0度)を形成し、市井で「風の時代」が始まったと言われました。「風のサイン」に入った冥王星はどのような性格を帯びるか。これも『フォーキャスト2023』の主要テーマの一つです。果たしてそれは、「破壊」と「再生」のどちらに寄与するのか。これより、翻訳・編集作業に入ります。12月までしばしお待ちください。
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