プライスアクションとローソク足の法則

前著である「プライスアクショントレード入門」もレビューさせて頂いたが、個人的には本書の方が少しだけ読みやすく感じた。

挿絵を使わないというスタンスは変わらないが、チャートを見慣れているとそんなには分かりにくいとは思わない。

ただし、これはある程度の知識がある者だけかもしれないので、初心者は読み進める事だけでも苦心するかもしれない。

本書は４部構成となっており、全てにローソク足の解説を伴い、従来からよくある解説書とは少し趣きが異なる。

この解釈には賛否両論あるところだが、仮に著者の意見に否定的であったとしても、市場参加者はどのように見ているかという視点は学べるだろう。

今まで多くの書籍を読破してきた投資家、そうでない初心者にもオススメできる一冊と言えよう。

挿絵を見ずに文章だけで理解し、想像力を働かせながら読み解くということが出来れば、かなりの実力が付いているとも言える。

チャートのどの部分を見れば良いか分からずに悩んでいる方は、ぜひ本書を読んで頂きたいと思う。

ラオウちゃん 40代 医師

この本は、「プライスアクショントレード入門」の続編である。

著者の考え方は、一貫して「＊＊である」と言えるということである。この「＊＊」が何かは、この本と前作を読み合わせればすぐ分かるので、ここには書かないでおく。

ただし、これは、重要なことであるばかりでなく、私は、相場へのアプローチの全てと言っていいことと考えている。

この考え方に否定的な方がよく言うのは、「相場が間違った方向へ動いている」「こんなところで上がるのはおかしい」「ここで、下がるはずがない」という言葉である。

確かに常識的には、ごもっともな意見である。しかし、本当にそうか？実際にマーケットで起こることと、自分の予想とか、見立てが異なっていたらどうすべきか？それが、問題なのである。そういった意味で、この2冊を読まれると良いと思う。

特に、本書は前作が難しすぎるとの読者からの指摘があり、分かりやすくし、シリーズ化した物と著者も言っている。裁量トレードをされる方はもちろん、システムトレードの専門の方も、是非読まれることをお薦めする。

また、監修の長尾慎太郎さんのまえがきは、裁量トレーダーには大変良いアドバイスなので、それだけでも是非参考にされてください。

今回の『プライスアクションとローソク足の法則』は、ボリュームがある本なので、一度に全部読むのはきつい。そこで、一度目は、大筋をまず掴んで読む。2度目に、詳細に、少しづつ理解されていく方が読みやすいと私は、思いました。

わたり（Ｈ．Ｋ）　50代 自営業
投資歴30年（個別株、２２５）

前作はうーん、かなり難しいなぁ。。。 と思っていたのですが、

著者の方も読者の意見を聞いて、 これはいかんと思ったらしく、 今回の本は、わかりやすく書くようにした 三部作の中の第一部 トレンドについてのお話です。

第二弾はレンジ、 第三弾は反転を扱うようです。

前作『プライスアクション入門』を読んだせいか、 今回の『プライスアクションとローソク足の法則』は 耐性がついたようで、今作は比較的、楽というか 楽しんで読めました。

訳者の方も、『高勝率トレード学のススメ』の方で それも一役買ってたのかもしれません＾＾

用語説明もシンプルながらも 用意されているのですが、 単純化した図がないため、 基本的なチャートパターンや、 ローソク足のパターンは頭に入れた上で 本書を読んだほうが、数倍理解しやすいかと思います。

できたら、アル・ブルックスさん解説の ローソク足パターンを図入りで まとめてつけてくれたら嬉しかったです。

個人的には、外国の方がローソク足について 熱く語る本がなかったので、新鮮でした。

昔はローソク足は占いとか書いてある本を 読んだ事があったので、日本人として嬉しく思います。

本の構成は一枚のチャートを丹念に 解説しています。 そして、私が何より感銘を受けたのは、 ローソク足の特定のパターンが なぜ、信頼のできるセットアップになるのか？

そのことを突き詰めて、 とことん文章化して、 トレーダー視点の解説を行っている所です。

人によっては難しいと 感じるところもあるかもしれません。

でも、トレードレベルが上がる毎に、 この本の言わんとしている事が わかってくると思います。

それらは本当に丁寧に語られており、 若干の想像力を必要としますが、 私的には、これだけのレベルの高いトレーダーの 思考がつぶさに見られる、 そして、読める事に感銘を受けました。

「あなたがトレードしなければいけないのは、 目の前の相場であり、終わったばかりの相場や これから始まる相場ではない」

心に残った一文ですが、 私たちトレーダーは、今この瞬間の値動きに 集中しなくてはならない、 そのための術がこの本にはぎゅっと 詰められていると思います。

前著と確かに重複する場面はありますが、 その重複箇所は、著者が重要だと思っている 事柄だと思うので、そこは要チェックだと思います。

今作を読んで前作を読み返してみたら、 色々とすっきりしました。 次回作も楽しみです。

会社員　falco

　前著のプライスクアショントレード入門は 入門どころか高レベルの難解さだが、今回の本も同様だ。

トレードを始めたばかりの初心者がいきなりこの本を読むと すぐに挫折するだろう。

最低でもウェッジ、フラッグなどのパターンやスイング、プルバック、スパイクなどの 基本用語を知らないレベルだと読むことすらできない。

くわえて著者独自の単語も頻繁にでてくるので、前著のプライスクアショントレード入門 を読んでないと、上級者でも理解するのはかなり困難だと思う。

しかし、１つのチャートを考察しながら解説するこの本は チャートを見る洞察力が養われる。

他の本では見る事のない価格の法則で説明されており 自分だけでは思いつく事もできない新たな発見があるはずだ。

検証が好きで、さらなる向上心で自分のトレード手法を深めていきたい人には是非オススメしたい。

ホワイトデー　30代会社員
投資歴１０年（ＦＸ、先物）

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