10年以上前に読んだ本ですが、本棚で偶然見つけて再読しました。
10年前には読んで説教くさいと感じたことが、今回は身に沁みるようでした。
例えば以下の文章です。
10年前の私なら間違いなく一攫千金を狙って、ハイリスクな手法を選んだと思います。
今は違います。
林先生の言葉は、自分自身が成長するまではわからないのだなと痛感しました。
|先日、事務所に来た方が次のように言った。
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|「先生が安全策を強調されるのはよくわかります。でも、今の私の資金は少ないのです。
|500万円くらいでしょうか。一応の目標を5000万円にしているのですが、それまでは少しは
|冒険をしてもよいから、早く達成したいのです。達成したら、あとはほんとうに安全を
|見込んだやりかたをしてゆきます」
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|聞いたとたん、またか、と思った。
|そして、慣れてはいるが嫌な気がしたし、可哀想にも思ってその人の顔を見た。
|こういう考え方の人は相当多い。
|ところが、この考えと、それから導き出される方法の全てがまったく逆なのである。
|正しく言い換えると次のようになる。
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|「現在500万円ある。一応の目標は5000万円だ。
|この目標までは石にかじりついても達成したいという堅い意思を持っている。
|だから、できるかぎり安全策を取り入れて、堅実な売買をやっていく。
|もし5000万円を達成したら、もう大丈夫だから、
|2割くらいの1000万円で危険な売買にも挑戦してみるつもりである。
|ただし、そのときでも2割という範囲を絶対に守ろう」
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|この両方の考え方を読んでどう思われるか。
|前者は大事な資金がゼロになるのは時間の問題……
|5000万円は永久に達成されないのは目に見えている。
|逆に、後者は5000万円の目標は必ず達成される、とはっきりおわかりになるだろう。
(『株式上達セミナー』123ページより引用)
森輝彦様 30代
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