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『敗者のゲーム』チャールズ・エリス/鹿毛雄二日本経済新聞社 四六判 237頁 1999年4月発売 1,500円+税 |
Q1 オススメ書を教えて下さい。 |
ファンドマネージャーとして資産運用の楽しさ、おもしろさがわかってきた矢先、ブラック・マンデーに遭遇した。当時、多少天狗になりかけていただけにタイミングとしてはよかったのかもしれない。その頃出遭ったのがエリスの書いた「機関投資家時代の証券運用」(「敗者のゲーム」は改題・改訂版である)なのだ。滅多に本を読み返すということをしないのだが、この本だけは数回以上読み返している。そして、読み返すごと新しい発見をしている。もちろん、「敗者のゲーム」として出版されてからも何度か読み返した。初めて読んだ頃は、生意気にも「ここは違う」「自分ならこうだ」といった筆者に対して挑戦的なコメントを書きながら読んでいた(所々、鉛筆の書き込みが残っている)。しかし、運用の仕事をしていくうちに、「なるほど…」「確かに…」と思い当たり、何度も読み返すことになったのである。 この本は、優良株の見つけ方や投資手法などを紹介したハウツウものではない。資産運用、投資の忘れてはならない部分、本質といったものをわかりやすい例を取り上げて易しく解説してくれている。これから証券投資を始める方はもちろん、現在、証券投資をしている方にも役立つ本と思っている。是非、傍らに置いてもらいたい。 |
Q2 5点満点で採点すると? |
読みやすい ★★★★ 知識がつく ★★★ おもしろい ★★★★ 儲かる ★★★ 専門的 ★★ 資産運用のためになる★★★★★ 総合オススメ度 ★★★★ |
川口 一晃 さん マーケット評論家・投資教育家86年より11年間ファンドマネージャーを務めた後は、ブルームバーグL.Pで株式の分析、投信の分析ツールの開発に従事。現在は、金融知力普及協会で投資教育を中心とした活動を行なっている。また、マーケット解説などテレビ・雑誌のメディアでも活躍。川口一晃氏のホームページ(http://www.kazkawaguchi.com/) |
ありがとうございました。 |
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