米国で最も有名な伝説の相場師、ジェシー・リバモアを題材にした小説です。
ラリー・ウィリアムズや他の多くの著名なトレーダー達がこの本を絶賛しています。
一般的にリバモアは幾度かの破産経験がある人物で、1929年の世界恐慌時に、株の暴落で巨万の富を築いたという印象が強いが、それは彼の人生のほんの一部に過ぎない。多くの人は行動によってもたらされる結果にばかりに目が行ってしまうけれども、ほんとに大切なのは結果に至るまでの過程の部分です。
この本では世界恐慌で成し得た偉業についての記述こそありませんが、その結果至るまでの過程、この場合は彼のトレードに関する考え方が物語形式で描かれています。
小説なので、小難しい理論や計算は出てこず、すらすらと読み進めることが出来きますが、その中には当然損場に関するエッセンスは随所に散りばめられています。
破産経験のある彼だからこそ、特に失敗から学ぶ姿勢はトレードの分野に限らず役に立つと思います。
1度目は単なる小説として、2度目以降はその中に込められた相場のエッセンスを探るように読めば、間違いなく一生付き合っていける一冊です。