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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/07/02 18:00, 提供元: フィスコ

2日の香港市場概況: ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、テック指数は0.6%下落

*18:00JST 2日の香港市場概況: ハンセン0.6%高で4日ぶり反発、テック指数は0.6%下落
休場明け2日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比149.13ポイント(0.62%)高の24221.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.60ポイント(0.54%)高の8724.90ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は2402億2490万香港ドル(約4兆4010億円)となっている(6月30日は2422億3350万香港ドル)。


中国景況感の上振れが買い安心感を誘う流れ。民間集計による6月の財新・中国製造業PMIは、市場予想(49.0)を上回る50.4に上昇した。節目の50を2カ月ぶりに上回り、景況感が改善している。また、生産過剰問題を抱える一部業界で、減産の動きがみられることもプラス材料だ。ただ、上値は限定的。米国と各国・地域の貿易交渉を巡り、米関税一時停止措置の期限が9日に迫っていることが不安材料だ。状況によっては、世界経済が混乱する恐れもある。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が10.8%高、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が9.5%高、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が6.0%高と上げが目立った。信義光能については、製品価格の安定化期待が高まっている。複数の業界関係者によれば、太陽光発電用ガラスの大手メーカーがこのほど会合を開催し、新たな減産計画を協議した。指数銘柄以外の同業他社株も軒並み買われている。金沙中国などマカオ・カジノに関しては、業績の上積みが期待された。マカオ政府は1日、6月の域内カジノ売上高が前年同月比で19.0%増加し、5カ月連続でプラス成長したと報告している。


セクター別では、中国の銀行が高い。中国建設銀行(939/HK)と中国農業銀行(1288/HK)がそろって2.9%、招商銀行(3968/HK)が2.1%、中国工商銀行(1398/HK)が1.9%ずつ上昇した。


鉄鋼セクターも急伸。重慶鋼鉄(1053/HK)が91.1%高、鞍鋼(347/HK)が12.7%高、中国東方集団HD(581/HK)が11.5%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.6%高と値を上げた。鋼材価格の安定化が期待される。国有企業の唐山鋼鉄が減産を継続していると伝わった。


消費セクターも物色される。茶飲料の奈雪的茶HD(2150/HK)が33.3%高、ベビー用品の好孩子国際HD(1086/HK)が7.6%高、酒造の華潤ビールHD(291/HK)が4.2%高、家電の海爾智家(6690/HK)が3.6%高、ファストフードの百勝中国HD(9987/HK)が3.4%高で取引を終えた。奈雪的茶については、足元の販売好調も支援材料。同社の投資家向け説明会によると、2025年5月の1店舗当たり平均注文数は前年同月比で35%、既存店売上高は28%ずつ増加した。


半面、半導体セクターはさえない。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.0%、華虹半導体(1347/HK)が3.0%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.6%、晶門半導体(2878/HK)が2.2%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は0.6%逆行安している。


本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%安の3454.79ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。医薬、軍需産業、自動車、保険・証券なども売られた。半面、太陽光発電関連は高い。資源・素材、不動産、公益、銀行、消費関連の一角も買われた。

亜州リサーチ(株)





《CS》

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