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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/09/30 11:03,
提供元: フィスコ
ファンペップ Research Memo(3):塩野義製薬とライセンス契約及びオプション契約を締結
*11:03JST ファンペップ Research Memo(3):塩野義製薬とライセンス契約及びオプション契約を締結
■会社概要
2. 会社沿革
ファンペップ<4881>が本格的に事業活動を開始したのは2015年で、大阪大学との間で抗体誘導ペプチドの共同研究を開始した。同年10月には、塩野義製薬との間で機能性ペプチド「SR-0379」に関する全世界を対象としたライセンス契約を締結し、現在は日本で第3相臨床試験まで進んでいる。2016年9月からは大日本住友製薬(株)(現 住友ファーマ<4506>)と標的タンパク質IL-17Aに関する抗体誘導ペプチドの共同研究(2018年3月に開発コード「FPP003」としてオプション契約を締結)を開始したが、2025年10月にオプション契約が終了した。直近では2024年3月に塩野義製薬と花粉症ワクチンの抗IgE抗体誘導ペプチド「FPP004X」に関する全世界を対象とした独占的開発及び商業化権のオプション契約を締結し、併せて資本業務提携も行った(塩野義製薬は2026年6月末時点で同社の筆頭株主であり、出資比率は5.29%)。
創薬以外の分野では、化粧品や除菌スプレーなどの成分の一部として機能性ペプチドを子会社のファンペップヘルスケアで販売している。具体例としては、2018年3月に(株)ファンケルが発売開始した「マイルドクレンジングシャンプー」で、特徴の1つとなっている「根活トリプル成分」の1つとして採用されたほか、2020年4月に(株)SMV JAPANが発売した「携帯アルコール除菌スプレー」にも採用されている。
株式上場は2020年12月で、東京証券取引所マザーズ市場に上場し、2022年4月の市場区分見直しにより現在はグロース市場に上場している。
製薬企業とライセンス契約し、収益を得るビジネスモデル
3. ビジネスモデルとリスク要因
(1) ビジネスモデル
同社は大学発の創薬系バイオベンチャーとして、機能性ペプチドの研究成果の中から実用性の高いプロダクトについて、製薬企業やアカデミアなどと共同研究を行い、製薬企業などに実用化への橋渡し役を担っている。開発ステージの第2相臨床試験の前半までを自社で行い、多額の開発費用を要する第2相臨床試験の後半からは製薬企業とライセンス契約を締結することで進めていくことを基本方針としている。これにより、契約一時金や開発の進捗に応じて得られるマイルストーン収入、上市後の製品売上高に対して一定料率で掛かるロイヤリティ収入を獲得するビジネスモデルである。特に抗体誘導ペプチドは、標的タンパク質や作用機序が既存の抗体医薬品で解明されている。そのため、第1相臨床試験段階の中和抗体産生データから成功確率をある程度予測することが可能であり、通常の創薬プロジェクトよりも早期にライセンス契約を締結できる可能性がある。
臨床試験の規模や期間は対象疾患によって異なるが、一般的に第1相から第3相臨床試験までおよそ3〜7年程度を要する。臨床試験の結果が良好であれば、規制当局への製造販売承認申請を経て、おおむね1年余りの審査期間を経て承認・上市に至る。現在は開発ステージのため損失が続いているが、開発品が上市され一定規模の売上に成長すれば利益化も視野に入る。
(2) リスク要因
同社の事業リスクとしては、主に2点挙げられる。1つ目のリスクは医薬品研究開発の不確実性である。特定の開発品への依存度が高いため、研究開発の延期や中止が経営にマイナスの影響を与える可能性がある。このリスクへの対応策として、同社は創薬プラットフォーム技術「STEP UP」を活用し、外部企業やアカデミアとの共同研究活動も行いながら新規開発品を創製し、開発ポートフォリオの拡充に取り組んでいる。抗体誘導ペプチドは、既存の抗体医薬品と同じターゲットで開発するため、新規開発品の創製期間が約2年と短い。通常はターゲットの探索に時間がかかるため3〜5年と言われており、この点は優位点となる。
2つ目のリスクは特定の提携契約への依存度の高さである。契約が終了した場合、収益計画に影響を与えるリスクがある。この対応策として、共同研究プロジェクトをライセンス契約へ進展させるほか、新規提携契約を増やすことで、特定の提携契約への依存度を低減する方針である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
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