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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/07/13 13:02,
提供元: フィスコ
シグマクシス Research Memo(2):「戦略実現のシェルパ」型のコンサルティングを展開する独立系持株会社
*13:02JST シグマクシス Research Memo(2):「戦略実現のシェルパ」型のコンサルティングを展開する独立系持株会社
■会社概要
1. 会社概要
シグマクシス・ホールディングス<6088>は、企業のDX推進を中心とするビジネスコンサルティング事業を担う(株)シグマクシスを傘下に置く持株会社である。特定のIT製品や海外本社の意向に左右されないコンサルティングファームとして事業を開始し、構想立案から実行・実装までを一貫して担う「戦略実現のシェルパ」型の支援スタイルを特徴としている。
「Create a Beautiful Tomorrow Together」をパーパスに、「企業のトランスフォーメーションを推進し、クライアント、パートナーと共にSDGsの達成に貢献する」ことをミッションに掲げ、企業変革の促進と持続可能な未来社会の実現に向けた取り組みを進めている。
同社グループはこれまで、コンサルティング事業と投資事業の2セグメントを展開してきた。しかし、「2030年3月期『ありたい姿』」において投資事業の位置付けを見直し、経営リソースをコンサルティング事業へ集中する方針を明確にした。コンサルティング事業では、運輸、金融、情報通信、小売、商社、建設など幅広い業界の代表的な企業に対し、DX推進、新規事業開発、プログラムマネジメント、最先端テクノロジーの実装といったテーマで、構想立案から実装までを連続的に担う。なお、投資事業は持株会社に集約し、M&Aや顧客との共同出資などを担う価値共創機能として活用する方針である。
経営体制(2026年6月24日以降)は、代表取締役社長の太田寛(おおたひろし)氏を中心に、監査等委員である取締役を除く取締役6名(うち3名は社外取締役で独立役員)と監査等委員である取締役3名(全員が社外取締役で独立役員)で構成されており、監査等委員会設置会社としてガバナンス体制を整備している。2026年4月1日時点の従業員数は866名で、このうちコンサルタントが757名を占める。
2. 沿革
同社の沿革は、(1) 創業・黎明期(2008年〜)、(2) 上場と事業環境変化によるスキル転換期(2013年〜)、(3) SaaS・クラウド活用加速と持株会社体制への移行期(2019年〜)、(4) コンサルティング事業へのリソース集中期(2025年前後〜)の4つのフェーズに整理できる。
(1) 創業・黎明期(2008年〜)
同社は2008年5月、三菱商事<8058>とRHJ International SAの合弁により設立された。設立の背景には、ITサービス事業の展開に向けて上流コンサルティング機能を求めていた三菱商事と、構想から実装までを一貫して担うコンサルティング会社の設立を志向していた同社創業者の倉重英樹(くらしげひでき)氏(当時(株)RHJインターナショナル・ジャパン代表取締役会長)の思惑が一致したことがある。
その後は三菱商事グループ向け案件の拡大に加え、2013年9月にインターネットイニシアティブ<3774>と(株)インテックが資本参加したことで、ITコンサルティングサービスとITサービスの連携が強化され、事業規模の拡大が進んだ。
(2) 上場と事業環境変化によるスキル転換期(2013年〜)
2013年12月、知名度や社会的信用力の向上、人材確保の強化などを目的として東京証券取引所(以下、東証)マザーズ市場に上場した。その後、2017年11月に東証1部へ市場変更し、2022年4月にはプライム市場へ移行した。
企業を取り巻くデジタル化の波が本格化するなかで、同社は、ITシステム請負中心の事業から脱却し、デジタル領域への対応を本格化した。創業10周年にあたる2018年7月には企業理念を刷新し、「Create a Beautiful Tomorrow Together」というパーパスの下、従来の戦略策定やシステム導入にとどまらず、デジタル技術を前提としたビジネスモデル変革や新規事業創出へと支援領域を拡大した。社会課題解決への貢献も、より明確に打ち出した。なお、同年6月には三菱商事が保有株式の全株を売出したことで、独立した経営基盤を持つ上場コンサルティング会社としての性格が一段と明確になった。
(3) SaaS・クラウド活用加速と持株会社体制への移行期(2019年〜)
2010年代末以降、同社はSaaSやクラウド技術を徹底活用したDX支援を加速した。そして2021年4月には、伊藤忠商事<8001>と資本業務提携を行い、DXや新規事業領域での協業を強化した。同時に(株)シグマクシス・インベストメントを設立して投資事業を本格化した。さらに同年10月には「シグマクシス・ホールディングス」として持株会社体制へ移行し、コンサルティングと投資を両輪とするグループ経営体制を整えた。2022年1月には「B Corporation認証」※を日本の上場企業として初めて取得し、社会課題解決型の経営姿勢を第三者基準で社内外へ示した。
※ Benefit for all corporationの略で、環境や社会への配慮、経営の透明性、事業の持続可能性などにおいて優れた公益性の高い企業を認証する制度。
こうした動きと並行して、コンサルティング周辺機能を担う事業を子会社として切り出し、事業領域の拡大を図る。具体的には、シグマクシス・インベストメントのほかに、(株)SXF(現 (株)Finect)(2019年2月設立、金融EDI関連サービス、グローバル財務管理クラウド「finect」などを提供)と、(株)SXD(現 (株)シンセリオ)(2024年12月設立、企業システムの調達、設計、開発、保守)を設立した。
(4) コンサルティング事業へのリソース集中期(2025年前後〜)
同社は、市場環境の急速な変化を受け、2025年5月に公表した「2030年3月期『ありたい姿』」において、「テクノロジーを徹底活用するとともに「人財」が持つ価値を最大限に引き出しお客様と価値を共創する企業へ」という次なる中長期ビジョンを掲げた。この方針の下、グループ体制の見直しを進めた。同年4月のSXF(現 Finect)の売却に続き、7月にシグマクシス・インベストメントを吸収合併し、投資事業を持株会社へ取り込んだ。同年10月にはSXD(現 シンセリオ)も売却し、経営リソースをコンサルティング事業へ集約した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)
《HN》
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