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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/07/06 13:07, 提供元: フィスコ

リケンNPR Research Memo(7):ネクストコア事業を第3の柱に育成(1)

*13:07JST リケンNPR Research Memo(7):ネクストコア事業を第3の柱に育成(1)
■リケンNPR<6209>の成長戦略

3. 事業戦略と進捗状況
事業戦略としては事業ポートフォリオ改革に向けて、収益力強化を目指すピストンリング事業、ベース事業(自動車・産業機械向け焼結製品・樹脂製品・素形材部品・精密加工製品、建設・産業界向け配管機器製品)、及び売上規模拡大・中核事業化を目指すネクストコア事業(成長分野にある既存事業・新製品・新事業)に分類し、それぞれの事業戦略を推進する。ピストンリング事業とベース事業については、EV化によってICE部品市場が長期的には縮小するものの、商用・産業用・船舶用市場も含めて一定の中長期需要が見込めること、さらに補修用市場(世界の自動車保有台数は約15億台)が長期的に堅調に推移することを踏まえ、事業統合効果により安定した収益源を拡大する。ネクストコア事業については成長分野への経営資源投入により、中長期的に売上・利益の拡大を目指す。

(1) ピストンリング事業
ピストンリング事業は、ピストンリングのグローバルNo.1サプライヤーとして、エンジンが残る(商用・産業用、補修用、船舶用)非乗用車分野の拡販強化、経営統合によるシナジー創出、抜本的な生産性改善などによって利益率改善を推進するとともに、水素・代替燃料対応などカーボンニュートラルに向けた革新的製品技術開発も推進する。

2026年3月期までの施策として、台湾におけるピストンリング生産からの撤退、国内の鋳鉄ピストンリング事業統合の検討などを実施した。中期経営計画の最終2027年3月期の目標値である売上高675億円、営業利益率10%に対して、2026年3月期実績は売上高648億円、営業利益率10%となった。価格適正化効果やシナジー効果により営業利益率改善が進展した。2027年3月期以降も抜本的な生産性改善やさらなるシナジー創出を進めるほか、子会社化したHHCを含めて補修用市場での販売拡大を推進し、グローバルNo.1サプライヤーとして安定収益基盤を構築する。

(2) ベース事業
ベース事業は、得意領域でのシェア拡大によってエンジン減産分を補填するとともに、合理化や製品構成見直しなどによって利益率の改善を推進する。自動車・産業機械向け精密機械部品(バルブシートなどの焼結部品、自動車変速機用シールリングなどの樹脂部品、精密加工製品、鋳鉄素形材部品)はコスト競争力を強化し、競争力のある市場製品を特定・深堀することでグローバルトップサプライヤーを目指す。建設・産業界向け配管機器製品については、日本継手を子会社化して国内配管継手業界トップとなったことも踏まえて、配管工不足を背景とした省力化につながる配管機材やプレファブリケーションのニーズ増加に対応して新商品開発を推進し、建設分野でのプレゼンスを向上させる。

2026年3月期までの施策として、リケンブラザー精密工業の株式を譲渡(合弁解消)してカムシャフト事業の生産体制を見直した。焼結部品については米国子会社のミシガン事業所の閉鎖(2025年11月生産終了)及び他拠点への生産移管を決定した。中期経営計画の最終2027年3月期の目標値である売上高800億円、営業利益率7%に対して、2026年3月期実績は売上高748億円、営業利益率8%となった。売上面は合弁解消や建設需要低迷の影響を受けたが、合理化、製品構成見直し、価格適正化などの効果で営業利益率改善が進展した。2027年9月には素形材事業におけるカムシャフト以外の製品の国内生産の終了を予定しているなど、2027年3月期以降も事業ポートフォリオの見直しを進め、利益率の改善を進める。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)



《HN》

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