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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/07/06 12:41,
提供元: フィスコ
EG Research Memo(1):2026年9月期中間期はAI投資等で減益も四半期ベースで業績反転
*12:41JST EG Research Memo(1):2026年9月期中間期はAI投資等で減益も四半期ベースで業績反転
■要約
1. 2026年9月期中間期の業績概要
イー・ガーディアン<6050>の2026年9月期中間期の連結業績は、売上高が前年同期比6.9%減の5,464百万円、営業利益が同39.0%減の567百万円と減収減益となった。ただし第2四半期の売上高は、第1四半期比で6.6%増の2,820百万円と底打ちが確認できる。売上高に関しては、監視業務における既存大口先の売上減少及びゲームサポートの大型案件終了を主因として減収となった。ソーシャルサポート事業ではEC・フリマサイト向けのカスタマーサポートやFintech関連サービスの本人確認業務が、サイバーセキュリティ事業ではクラウド型WAF※及びコンサルティングサービスがそれぞれ好調に推移したものの、監視業務やゲームサポートの落ち込みをカバーするに至らなかった。利益面では、売上高の減少、AI戦略・営業・マーケティング分野の人材の採用、拠点再編に伴う一時費用などにより減益となった。営業利益率では前年同期比を5.4ポイント下回る10.4%となった。なお、減益要因はいずれも下期には解消されていくことが予想される。
※ Web Application Firewallの略。Webアプリ向けの攻撃からWebサイトを保護するシステム。
2. 2026年9月期の業績予想概要
2026年9月期の連結業績予想は、売上高が前期比6.1%増の12,009百万円、営業利益が同6.7%増の1,604百万円と、売上高の再成長及び収益性の向上を目指す。通期売上高目標に対する進捗率は45.5%、営業利益で35.3%にとどまるが、下期には、ソーシャルサポートでの大型案件受注、センターの収支改善、AI実装に伴う利益率改善が見込まれるため、期初の業績予想を据え置いた。BPO事業においては、次世代型「AI-BPO」を掲げ、労働集約型から高付加価値型へ、フロー型からストック型への転換を急ぐ。AI開発は、親会社である(株)チェンジホールディングス(以下、チェンジHD)グループとの連携はもとより、AI戦略統括部の新設、すべてのセンター社員へのClaude Code環境の提供など矢継ぎ早に体制整備が進んでいる。サイバーセキュリティ事業においては、脆弱性診断やWAFを軸に、市場の需要に応じてワンストップでサイバーセキュリティサービスを提供する。上期までにセキュリティ研修やe-learningコンテンツの拡充を行った(7講座357コンテンツ整備)ため下期より売上貢献が始まるとともに、教育分野の顧客のアップセル・クロスセル展開を通じて成長を加速する。
3. アウトソーシングコミュニケーションズを完全子会社化
同社は2026年6月にアウトバウンド領域に強みを持つコンタクトセンター事業を行う(株)アウトソーシングコミュニケーションズの他事業をスピンオフした後の同社の全株式を取得し完全子会社化した。同社はインバウンド領域での経験は豊富だったが、アウトバウンド領域は未着手であった。同社が培ってきた「膨大な対話データ」と「AI技術的知見」に、アウトソーシングコミュニケーションズが持つ「極めて質の高い対話スキルと運営ノウハウ、教師データ」を融合させ、AIの効率性と人の柔軟性を最適に組み合わせた次世代型・ハイブリッド型のアウトバウンドモデルを構築する。元々黒字基調の会社であり、短期的には相互の顧客基盤を活用したクロスセル及びイン・アウトバウンドのリソース共有などが図れるため、売上・利益の両面でプラスの効果が見込まれる。
4. 次世代型「AI-BPO」に事業モデルをシフト
同社は、成長戦略の主軸として、次世代型の高収益「AI-BPO」を掲げ、労働集約型から高付加価値型へ、フロー型からストック型へ、価格競争から高収益体制へ転換し、新事業領域へ進出を果たす目論見である。AIの活用度はさらに高まり、「AI」で何ができるかではなく、「人」で何ができるかが発想の起点となる。これまでの「フロー型」BPOは毎月件数に応じたリソースや単価でサービスを提供してきたが、「ストック型」BPOでは、業務した分だけAI能力・AI精度が積み上がり、顧客はコストダウンを実現できる。同社においても、1人当たりの生産性が上がることで粗利率が向上し、データの蓄積によるスイッチングコストの上昇により長期契約構造が強化できるメリットがある。
■Key Points
・2026年9月期中間期は前年同期比減収も1Q比で反転。構造改革と人的投資が先行し減益に
・2026年9月期予想は売上高12,009百万円、営業利益1,604百万円の期初予想を据え置き。下期の大型案件とAI実装効果を織り込むとともに、アウトバウンド領域で卓越したスキルを有するアウトソーシングコミュニケーションズを完全子会社化
・成長戦略として、次世代型「AI-BPO」に事業モデルをシフト
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
《HN》
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